方南町で「真っ黒な母」を描く“日本版ヘンリー・ダーガー”と遭遇し…【バンアパ原昌和・聖糞飛来通信】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント2
画像は「getty images」より引用

 

 母の日になると、「お母さんの似顔絵コンテスト」が開催されて、それ専用の似顔絵用紙をもらって、描いてレジに持っていくと、店内に貼ってもらえるし、チョコレートを一枚もらえるんだ。

 俺は母の日が近くなると、その用紙をうちのバンドの奴等にも渡して、似顔絵を描いてもらってコンビニに貼り出して貰ってた。

 深夜帯の奴等とも、「お母さんの似顔絵」と言う題材で、見た奴が吹き出す様な絵を志し、競い合う様に貼って、入店するたび増えていく新しい絵を見て笑い合ってた。

 ある日入店すると、「マザーテレサ」「宇宙空間に浮ぶ地球の絵」「20万年前のアフリカの女性の絵」などが飾ってある中、「全体的にバックが灰色で塗られている中に、真っ黒な油絵の具を、何度も何度も憎悪を込めて塗り重ねて描かれた『顔』の様なもの」が新たに追加されていた。しかも、専用の用紙ではなく、しっかりとした布のキャンバスに描かれていた。

画像は「getty images」より引用

 

 見た瞬間、それは全身に鳥肌が立つほどの禍々(まがまが)しさを放っていた。「一体、母親に対して、どれほど憎悪を抱けば、これを描けるのだろうか」と俺は思った。

 俺達の軽い気持ちの大喜利バトルは、その絵の出現によって呆気なく終わり、その年の俺達の中での「大賞」をかっさらっていったのだ。

 俺は店員の友達に「これ描いた人誰なの? 客? どんな奴なの?」と、興味本位のままに聞いた。

 すると「元絵描きのオッサンだよ。あっ丁度来た。あのオッサン」と指を指した。

 そっちを見ると、オーバーオールを着て、目がギョロッとした「正真正銘のシャブ中」と言う風体の男が居た。

コメント

2:匿名 2019年3月27日 03:35 | 返信

作り話っぽいのにこういっちゃなんだがヘンリーダーガーをただの変わったおっさんと並べて語らないでほしい。

1:匿名 2019年3月14日 15:19 | 返信

この話って本当なんですか?絵見てみたい。

コメントする

画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。