“LGBT先進国”は狂ってるだけ、日本は絶対に真似するな! 社会を崩壊させるトランスジェンダーの未手術性別変更(東大教授寄稿)

 しかし男女平等ってそもそも何でしたか。〈男に生まれた人々〉と〈女に生まれた人々〉の宿命的な格差をなくすことでしょ? 出生後にメンバー移籍を重ねてうわべの数合わせが達成されたとしても、女に生まれた人々の立場を改善したことにはなりません。それどころか、格差が拡大しても表面化せず、改善できなくなっちゃいますよ

 性別違和に悩む人たちの立場を尊重し、差別しない。そんなの当然すぎるほど当然の原則です。だからといって、〈性自認のとおり認定!〉なんて短絡的な発想じゃ困るんですよ。女性の中に「男と自認する女」もおり、男性の中に「女と自認する男」もいる。男もいろいろ、女もいろいろ。あるがままで。それが多様性の尊重ってもんでしょう。

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画像は「getty images」より引用

 

「〈◎を自認〉イコール◎」なんて等式は間違いです。◎が性別のときだけ等式を成り立たせようったって無理。未手術ならなおさらです。妊娠できる男、種付けできる女。こういうのが普通に認められると(認められたら普通視しないと差別になるわけで)男と女を分ける基準がなくなるでしょう。てことは「戸籍の性別を変える」理由もなくなるんですよ。――そう、トランスジェンダーって概念自体が、まさに論理矛盾なんです

「進んだ国々」では、6歳や4歳の幼児のカタコトを親や学校が真に受けて、ホルモン投与、性別変更登録など、虐待に等しいことが人権の名のもとにまかり通ってますが(「子どもの言い分を尊重する良い親!」)日本がマネする必要なんかありません。こっちが遅れてるんじゃなくむこうが狂ってるだけなんだから。皆さん目を覚ましましょう!

 

参考:「BuzzFeed News」、「The Telegraph」、ほか

文=三浦俊彦

1959年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部教授。専門は、美学・分析哲学。和洋女子大学名誉教授。著書に『バートランド・ラッセル 反核の論理学者:私は如何にして水爆を愛するのをやめたか』 (学芸みらい社、2019年)、『エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える』(春秋社、2018年)、『改訂版 可能世界の哲学――「存在」と「自己」を考える』(二見文庫、2017年)など。
Twitter:@tmiura_bot

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