20代の脳は子どもだったと研究で判明、18歳成人は根拠ゼロだった! 科学的に本当の大人は○○歳から!
もちろん30代以降も脳のニューロンは絶え間なく変化していくため、「子どもと大人の区別というものはない」(ジョーンズ教授)と言うこともできるだろう。いずれにしろ、18歳や20歳できっぱり大人と決め付けるのは科学的な根拠は何もないようだ。
ところで、「子どもと大人の間の段階」とされる思春期にも子どもと大人を分ける明確な根拠はないという。一般に思春期とは10代後半がイメージされるが、第二次性徴の点から見ると10歳頃より始まるため、大人への移行期間とするには時期尚早の感がある上、第二次性徴を経て、性的に成熟し体つきも大人らしくなっていく段階ではあるが、身体的な成熟だけを大人の基準にするわけにもいかないだろう。
さらに「IFL Science」(3月19日付)によると、20代に入ってからも心身ともに成長は続いていく上、社会的・経済的圧力(家賃の上昇、不安定な雇用、学費ローン)のせいで、大人としての伝統的な道標である結婚、子育て、経済的自立が遅れる昨今では、“半依存”と呼ばれる思春期状態が伸びている傾向だという。“思春期”は1904年に心理学者のG・スタンリー・ホールが提唱したものだが、時代や社会背景でその適応範囲が変わってしまうならば、客観的な基準とは言えそうにない。
参考:「The Independent」、「IFL Science」、「大和総研グループ」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊20代の脳は子どもだったと研究で判明、18歳成人は根拠ゼロだった! 科学的に本当の大人は○○歳から!のページです。統合失調症、脳、子ども、脳科学、思春期、大人、成人、成年などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで