ハメ撮りの元祖・原一男が「ハメ撮り」した意外な理由を暴露! 広河隆一問題からモテまでを語る!石丸元章・NEKO対談

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──時事問題についてもお聞きします。ジャーナリストの広河隆一氏が女性に性行為を強要していたと報道されました。広河氏を撮ったドキュメンタリー映画(『広河隆一 人間の戦場』)もあったわけですが。

 その映画は見てないからなんとも言えないんだけど、映画を撮ってる時点では広河さんがすばらしいと思って撮っている。そのように映画を撮って、そのように仕上げた。撮った側に見る目がなかったというか、広河さんに裏側があったって話でしょ。裏側っていうのは、まさに裏側で隠してるから見えない。奥崎(謙三)さんは裏を見せる人だったけど(笑)。裏側を見抜けなかった作り手がそんなに責められるべきかって言ったら、人間ってそんなにオールマイティじゃないからね。まわりの裏側を知ってた人はそれなりに批判されてもしょうがないと思うけど。

──なるほど。

 前から考えてることがあって、犯罪を重ねる人っているでしょ。そういう人をドキュメンタリーで撮ってみたいと思っていて。難しいから実現してないんだけど。

──どういう興味で撮りたいと思ってらっしゃるんですか?

 自分の闇の部分をコントロールできなくて罪を犯してしまう人がいる。スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』は手術でそれを除去しちゃう非常に怖い映画なんだけど、闇の部分をどうするかは人類共通の課題だと思うよね。私だってどうしたらいいかわからない。広河氏のような闇の部分を持ってる人を責めてもいいんだけど、責めるだけじゃ問題は解決しない。なにも広河氏を弁護しようというわけじゃないんだけど、自分の力だけではコントロールしきれない闇の部分を持った人はどうすればいいんだろうっていうことは、この手の事件が起きるたびに思うのね。

石丸 広河さんに関して言うと、マスメディアの徒弟制度みたいなところも背景にあると思うんですよ。師匠の言うことは絶対、先生は傍若無人に振る舞ってよろしい。そこでは性的な行為も許された。広河さん個人だけじゃなくて、そういう時代そのものの問題がある。彼が特殊かって言うと、マスコミ的な出自を持ってれば、皆ああいうことをやってた。アラーキー(荒木経惟)のMetoo問題もあったし、これは名前を出していいけど、篠山紀信さんだって加納典明だってみんなやってたわけ。広河さんはジャーナリズムで正義でって人だから目立ってるけど。

 そういうことは膿だから全部洗いざらい出さないといけないよね。

石丸 だから、時代が時代を裁いてると思うんですよ。

──過去の行為が現在の視点で裁かれてる、と。

石丸 時代が時代を裁くっていうのは常にあるから、今裁いてる人にはあなただって後に裁かれると言いたいし、裁かれた人はなぜそうなったのか話すべきだと思いますね。

──NEKOさん、いかがですか?

NEKO みんなSMすればいいのに。サディズムの語源がマルキ・ド・サドで、マゾヒズムの語源がマゾッホならば、この二人は生きてる時代も全然違うし、作品もまったく別なんですけど、SとMセットになってて。要するにSMって、“プレイ”ってことが大事なんです。自分の闇を理解して“プレイ”にすれば、すべて解決しますよ。だからとりあえずSMクラブに行きましょう!

石丸 ホントだよ。病んでる部分は普通の恋愛じゃ満たされないんだから。

 次回でいよいよ座談会もラスト。原監督がインドで遭遇した不思議な体験について語っていただくので、乞うご期待!

DVD『ニッポン国VS泉南石綿村』
監督:原一男
製作・配給:疾走プロダクション
収録分数:約215分
価格:5800円(税別)
発売:ハピネット・ピクチャーズ
特典:約67分の映像特典、オリジナル劇場予告編、小冊子-泉南の皆さん-

健康被害に遭った、大阪・泉南の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその家族が損害賠償を求めて、2006年に国を訴えた。その裁判闘争などの人間模様を、『ゆきゆきて、神軍』の原一男が8年にわたって撮影した、入魂のドキュメンタリー映画。

文・取材=武富元太郎

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