身体改造の第一人者「ケロッピー前田」ってクレイジーな人なの? 性器改造大会に参加、海外で縄文タトゥー展、ボディサスペンション実践…

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——アダルト誌に移られてからすぐにボディピアスに強い関心を示されていますね。

ケロッピー 当時、海外のボディピアスの流行のきっかけとなった『モダンプリミティブズ』の原書を入手していました。自分でもピアスをしてみたいと思っていたときに、新たに配属されたアダルト誌では実際に性器にピアスしたマニアたちが人気となっていたんです。「じゃあ、自分もやってみようかな」って、92年、自分のニップル(乳首)にピアスして記事を書いたのが最初です。

——さらに驚かされるのが、その2年後には初めての海外取材にいかれています。時代が時代とはいえ、アダルト誌でよく企画が通ったなあ、と。

ケロッピー 担当していた雑誌『ニャン2倶楽部』はいわゆる素人投稿雑誌ですが、すごく売れていたんです。ボディピアスの連載コーナーも人気だったから、その本場といわれるアメリカ西海岸の身体改造マニアたちはどんな感じなのか見てみたくなって企画を出しました。もちろん、僕が個人的に一番会いたかったのは、ファキール・ムサファー。彼がアメリカ先住民のサンダンスの儀式を現代的に再現して、野外でボディサスペンションをやったことから、身体改造の流行が始まります。その歴史的な写真は今回の新著にも載せています。

——その後、インターネットが登場してからは、いよいよ身体改造ホームページBMEや身体改造世界大会モドゥコンの取材へと展開していくわけですが、ここら辺については是非とも本で読んでもらいたいところですね。

■日本初の新しいカルチャーを発信したい

——では最後に、ジャーナリストとしてだけでなく、アーティストとしても活躍されているケロッピーさんの話を少し。驚くべきは写真家としての最初の個展『鮮血の美』ですよ。写真展なのに、いきなり自分の額の皮膚を剥がす実演パフォーマンスを行ったんですから。

ケロッピー やっぱり血をダラダラ流したほうがいいかなってね(笑)。写真作品だけでは足りないように思ったんです。実際、そのパフォーマンスは、人間の皮膚を使った立体作品の公開制作であって、剥がした皮膚は透明のアクリル板で挟んで会期中展示されました。コンセプトもちゃんとあって、その皮膚から遺伝子を採取して、未来にクローン人間として蘇ろうというものだったんです。最初の個展でそこまでやったことは、結局、のちの作家活動に強みになっていきました。

——その後、ケロッピーさんはニューヨークを始め、海外でも写真展を開催し、また成功させていくわけですよね。その中でも印象的なのは、僕もパフォーマンスに参加させていただいた、ドイツ・フランクフルトでの縄文タトゥーの作品展『JOMON TRIBE』です。

ケロッピー 辻くんも巻き込まれたよね(笑)。これまで僕はカルチャーの現場に立ち会うことを目的としてきたけど、縄文タトゥーに関しては、タトゥーアーティストの大島托とアートプロジェクトとして立ち上げたもので、日本から世界に向けて新しいカルチャーを発信していきたいんです。ここでは、プロジェクトの賛同者の身体に縄文タトゥーを実際に彫り、さらに撮影して写真作品として発表しています。もちろん、パフォーマンスでは縄文タトゥーを身体に施した人たちに“生きる作品”として協力してもらっています。このアートプロジェクトは世界的に大きな反響をいただいていて、現在も進行中です。

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