巨大竜巻で“たった一軒だけ無傷だった”家の謎! 周囲は全滅なのに… これが「イヤシロチ(弥盛地)」の作用か!?=米
米国には竜巻シーズンがあり、世界中で観測された竜巻の約75%が米国で発生しているという。
なぜ、米国に竜巻が多いのか? と誰もが疑問に思うだろう。その1つの理由が、米国の広大な平野にある。山がある地域では風の逃げ道ができるが、広大な平野では一定方向の渦巻きが生成されやすく、それらが集積するとスピードが一気に早くなって、何もかもを吸い上げる巨大なパワーを持った竜巻が出現するのだ。
■壊滅的な竜巻被害で無傷で残った1軒の家
さて、その竜巻のメッカ、ジョージア州で2019年3月3日に発生した竜巻は、米国南東部に重大な影響を及ぼした。竜巻は6時間もの間荒れ狂い、アラバマ、ジョージア、フロリダ、サウスカロライナの各州で合計40もの竜巻が観測された。
マット・ジリスピー氏は、竜巻の翌日3月4日に、ジョージア州にある両親の家を訪ねていた。そこで、コロンバス市近郊の街エラースリーとウェイバリーホールの災害状況を記録するため、ドローンを飛ばした。
ドローンで空撮した映像を見ると、竜巻が木々を根こそぎ倒し、家は破壊され、そしてガレキが地面の至る所に散らばっている。竜巻は地域全体にその爪痕を残していた。
その映像中、最も驚くのは、周囲の木全てが竜巻でなぎ倒されたにも関わらず、一戸の家が竜巻に持ちこたえたことだ。ギリスピー氏によると、その家の住人は全員無事だという。
その区域には少なくとも8戸の家があったが、一戸の家以外は全て吹き飛ばされてしまったらしい。ジリスピー氏の両親もこの竜巻を経験し、軍隊で働く彼の父は人生でこれほど怖い経験は無かったと語っているそうだ。
この無傷だった家の住人は、彼らが無事であることを示すため、ジリスピー氏のYouTube投稿映像にこう返信した。
「近所の人、友人、見知らぬ人、兵士全員が一丸となって、私たちの家につながる道路を片付けてくれました。おかげで私たちは、家に閉じ込められませんでした。全員に愛を込めて!」
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