【足立区500体人骨放置事件】理科室の骨格標本、昔は「人間の死体」から作られた本物
【足立区500体人骨放置事件】理科室の骨格標本、昔は「人間の死体」から作られた本物だった! 学校の怪談はガチ…亜留間次郎が解説!
■なぜ、学校に骨格標本があるのか?
皆さんも学校の理科室に骨格標本が置いてあるのを見たことがあるかと思いますが、実際に授業で使った記憶は無いという方も多いかと思います。
文部科学省が平成23年4月に策定した小学校と中学校の教材整備指針でも、理科、発表・表示用教材、人体模型A(人体骨格、人体解剖など)とあり、1校あたり1体を整備するのが望ましいとしています。つまり、全国の小中学校に1体は人間の骨格標本を置くように文部省が指導しているのです。
実際には経済的な事情などもあり、指導が始まった昭和28年からすぐに全国の学校で骨格標本が購入されたわけではありません。昭和42年に文部省が国庫負担で全ての学校に基本的に必要な教材を購入するように指導し、昭和42~51年にかけて総額1,600億円もの予算を投入しました。
この時に1校に1体必要とされた教材の一つが人間の骨格標本でした。文部省の通達により、全国全ての小中学校が骨格標本を買わなければならなくなりました。
お役所仕事は大変に面倒で、文部省が獲得した予算は総務省から地方交付税交付金という形で市町村に支給され、文部省から都道府県の教育委員会へ購入するように指導が行き、そこから市町村教育委員会へ下達され、市町村教育委員会は市町村自治体から予算をもらい、それを学校へ配分してようやく教材が購入されます。
教材メーカーは9年間で1,600億円という巨額の公共事業が湧いて出たことにより、一気に事業拡大に乗り出しました。この時代、京都科学標本は樹脂製の標本などで売り上げを大幅に伸ばして資本金を4倍にまで増資しています。
こうして、どこの学校の理科室にも骨格標本が一体は置かれるようになりました。
しかし、骨格標本ビジネスの隆盛はあっという間に終りました。
理由は簡単で、一度買えば二度と買う必要が永久に無いからです。毎年購入して理科室に骨格標本を沢山並べようなんて頭のおかしい教育委員会も校長も居ませんでした。日本全国の学校に行き渡ってしまえば、二度と需要は生まれませんでした。
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