【足立区500体人骨放置事件】理科室の骨格標本、昔は「人間の死体」から作られた本物だった! 学校の怪談はガチ…亜留間次郎が解説!

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画像は「Getty Images」より引用

■謎の標本販売会社

 そんな中で安い骨格標本を売る「株式会社羽原骨骼標本研究所」という教材メーカーが現れました。会社の登記簿謄本に「人体、動物の骨骼標本の製作及び輸入」と明記されているぐらい骨格標本に特化したメーカーです。

 羽原骨骼標本研究所は、東京の自宅を本社に、羽原弦史という獣医師が昭和46年に設立した会社です。現在、東京で動物病院を経営している人物と同一人物らしく、現在の羽原骨骼標本研究所の所在地はその動物病院と同一です。

 平成になってからも会社として活動はしているようで、平成5年に日立精工が動物の骨格本を作製する新規事業に進出した時に協力しています。日立市かみね動物園でかつて飼育されていたアジア象みね子(現在飼育中のアジア象のミネコは二代目に当たる)の骨格標本の作成にも関わっています。また、アルマジロである亜留間家の親族もお世話になり、標本になって国立博物館に今も展示されています。

 動物の骨格標本の作製に関しては、動物業界内ではかなり実績のある会社です。骨格標本を作るのが得意な獣医師の個人経営なのですが、なぜか昭和46年の会社設立後に、インドから大量の人骨を輸入するという謎の事業も行っています。

 というより、人骨輸入のために株式会社を設立したんじゃないかって気がしなくもありません。

 平成31年2月、その会社兼自宅の建物を所有していた親族男性が病死して、敷地内に警察が入ったところ、不良在庫になっていた500人分の人骨が発見され、かなり大きなニュースとなりました。

 ここからは筆者の推測になりますが、文部省が昭和42~51年にかけて学校教材に投入した大金に食いついた教材メーカーが、インドのコルコタ(カルカッタ)から本物の人間を材料にした骨格標本を大量に安く仕入れたのではないでしょうか。

 この当時のインドはパキスタンとの戦争で死屍累々の状態でした。当時死体産業の中心地だったコルカタは、激戦地に近く材料には不自由しなかったでしょう。

 インドでの骨格標本の作成は、イギリス植民地時代から200年もの歴史がある伝統産業です。欧米先進国の学校などへ骨格標本を輸出していた歴史もありました。なので、新たに日本という顧客が増えても、500人分ぐらい何の問題も無く輸出できたでしょう。

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