サルの脳の視覚情報のイメージ化に成功! ”奇妙な画像”が続々…猿が見ている本当の世界が判明!
2019.05.06 18:00
この結果に対して神経科学者のカルロス・ポンス氏は、「人間的なバイアスを免れた脳の視覚言語を明らかにした」と語っている。確かに脳の視覚情報をそのまま機械的にイメージ化することで、人間的なバイアスは免れるかもしれない。動物の背中にGoProを設置するのとはわけが違う。
しかし、赤い色が赤い首輪を意味しているというのは人間的な解釈とは言えないだろうか? 映像から意味を取り出す際にはどうしても人間的なバイアスが生じてしまう。イメージがあまりにも不鮮明なのだから、いくらでもこじつけることは可能だろう。
ただ、今回の実験はこれまでにない成果を挙げた点で優れていることは間違いない。不鮮明なイメージしか作り出すことができなかったのは、ひとえに脳における視覚情報の処理が想像以上に複雑であることを示していると考えられる。今後、アルゴリズムを洗練させていけば、誰もが納得するイメージを生み出すことができるようになるかもしれない。その時には動物の目を通して世界を見ることもある程度は可能になると思われる。一体、彼らはどのように世界を見ているのか、今後の研究に期待したい。
参考:「Futurism」、ほか
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