サルの脳の視覚情報のイメージ化に成功! ”奇妙な画像”が続々…猿が見ている本当の世界が判明!
2019.05.06 18:00
この結果に対して神経科学者のカルロス・ポンス氏は、「人間的なバイアスを免れた脳の視覚言語を明らかにした」と語っている。確かに脳の視覚情報をそのまま機械的にイメージ化することで、人間的なバイアスは免れるかもしれない。動物の背中にGoProを設置するのとはわけが違う。
しかし、赤い色が赤い首輪を意味しているというのは人間的な解釈とは言えないだろうか? 映像から意味を取り出す際にはどうしても人間的なバイアスが生じてしまう。イメージがあまりにも不鮮明なのだから、いくらでもこじつけることは可能だろう。

ただ、今回の実験はこれまでにない成果を挙げた点で優れていることは間違いない。不鮮明なイメージしか作り出すことができなかったのは、ひとえに脳における視覚情報の処理が想像以上に複雑であることを示していると考えられる。今後、アルゴリズムを洗練させていけば、誰もが納得するイメージを生み出すことができるようになるかもしれない。その時には動物の目を通して世界を見ることもある程度は可能になると思われる。一体、彼らはどのように世界を見ているのか、今後の研究に期待したい。
参考:「Futurism」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊サルの脳の視覚情報のイメージ化に成功! ”奇妙な画像”が続々…猿が見ている本当の世界が判明!のページです。サル、脳、視覚、ニューロン、ハーバード大学などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング更新
- ・トランプ大統領“生成AI説”が浮上か!?
- ・危険な現実逃避「リアリティ・シフティング」とは
- ・「時間そのものが消滅する日」と、宇宙の“思ったより早い”終わり方
- ・脳から18cmの「生きた虫」! 数年前の“生食”が招いた悪夢の正体
- ・“反重力装置”「ディーンドライブ」の謎
- ・専門家が断言「ダイアナ妃は死ぬはずではなかった」
- ・未来を言い当てたSF小説10選!
- ・山奥に現れた「巨人の扉」の正体とは?
- ・1万2000年前、超古代文明は「彗星衝突」で滅んだのか?
- ・飛行機をわざと墜落させ判明した「一番安全な席」
- ・トランプ大統領“生成AI説”が浮上か!?
- ・危険な現実逃避「リアリティ・シフティング」とは
- ・歌舞伎町でヤクザを12人も血祭りに
- ・「時間そのものが消滅する日」と、宇宙の“思ったより早い”終わり方
- ・マーク・ザッカーバーグ、マーク・ザッカーバーグを訴える
- ・ニュース生放送中に“謎の手”が出現!キャスターも戦慄
- ・「9月は地震の月になる」カリスマ予言者が警告!
- ・【独占インタビュー】予約2年待ちの霊能者「岡本雅之」が明かす“運命の変え方”! 人生の選択肢を増やす『超次元エネルギー』とは?
- ・札幌の80代女性が100万円詐欺被害!「宇宙規模」のロマンス詐欺
- ・帝国と共に消えたロストテクノロジー、伝説の兵器「ギリシア火」
編集部 PICK UP