半グレ勢力が拡大か!? 摘発された暴力団員の受け皿に…「新しい仲間と悪さすればいいというノリ」
全国の暴力団組員は年々減少を続け、警察庁が発表する「平成30年における組織犯罪の情勢」でも156,000人と過去最少の人数と発表されている。
この数字は前年に比べ約1,200人減少しているが、この人数が全て一般社会に戻っているとは限らない。
その減少した暴力団員の受け皿となっているのは、企業では無く、代紋を持たない半グレである可能性が高いのだ。
関西地方では複数の半グレが準暴力団に指定されている。六代目山口組、神戸山口組、任侠山口組の三つ巴の対決が続いている状態で、昨年末にその中の任侠山口組に近い準暴力団の“アビス”が大阪・ミナミで一斉摘発されたことはトカナでも報じた。その後“アビス”は表向きは解散しているが、分散してまだ客引き行為や、ミカジメの徴収なども行っていることも同じく報じた。
そこで疑問に思うのは、これら三つ巴の山口組が本部を置くのは兵庫県内だが、何故兵庫県内で最大の歓楽街である三宮で準暴力団は活動をしていないのか。
「三宮は神戸山口組一強でミカジメとかのヤクザの片棒を担ぐ隙が無いからです。いくつかの地下格闘技などを主体としたグループはあるのですが、それらは指定されるほどの組織犯罪的な活動はしていない。もちろん、マークはされていますけどね」(兵庫県警元刑事)
では、大阪・ミナミではそのような隙があったのであろうか。トカナではミナミの準暴力団関係者の2人に接触した。
「我々の母体だった地下格闘技団体は指定されるのを恐れて、分裂したんやけど、面倒を見てもらっていた山口組も三分裂して、自分らみたいに半グレになってる奴もいる。ちなみに、元のリーダーの場所はホンマに言えへんけど、大人しく南の方に住んでいますけどね」(準暴力団関係者A)
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