バチカン「エクソシスト養成講座」の授業内容・時間割を公開! 急増する「悪魔憑き」との霊的戦争に本腰!
全キリスト教からエクソシスト候補を招いた理由は、表向きには「エクソシスト不足」となっている。しかし、考えてみれば妙である。すでにプロテスタントにも正教会にもそれぞれの「悪魔祓い」の伝統は存在しているのだ。つまり、今回の動きは、全キリスト教の祓魔力を結集せねばならない事態が生じたことを意味するのではないか。そうとしか考えられない。
■エクソシスト養成講座の衝撃の内容
養成講座の一週間の時間割をみると座学中心である。月曜日は、広くキリスト教の伝統から「祓魔術式」を多角的に学ぶ構成となっている。火曜日は、カトリック教会の伝統と神学と他教派とをつなげるための理論的・歴史的内容である。
三日目以降は、より実践的・実務的な内容が続く。水曜日は南米、東南アジア、アフリカにおける実例と実践の報告と検討である。加えて、悪魔崇拝・オカルト・ニューエイジなど現代社会におけるサタニックな事物の概説となっている。
木曜日は、医学的側面に焦点を当てている。実際、エクソシストがまず依頼者に聞く質問は「医者には行きましたか?」である。金曜日は、より実際的な生活や失敗、法的側面についての講義である。とくに注目すべきは「幼児性愛」「児童ポルノ」への言及である。昨今のカトリック教会内部での性的スキャンダルに悪魔が関わっていることが暗に示されている。
最終日は「円卓の祓魔師」として、全キリスト教の連帯が強調されている。すなわちローマカトリック教会は、祓魔術式においても中心地となり覇権を確立しようとしているのだ。
■北米で急増する「悪魔憑き」
養成講座の事例研究にみられるように、元々、南米、アフリカ、東南アジアにおいては「祓魔術式」は、キリスト教と現地宗教の対立として理解されてきた。しかし、現在のアメリカではそれ以上の要素がある。もっとも印象深い事件は、2012年「マイアミゾンビ」事件だ。ドラッグ中毒に陥った男が、別の男の顔面75%を文字通り噛み砕き食べたと報じられた。犯人は銃で撃たれながらも息絶えるまで喰い続けた。薬物中毒の結果とされたが、のちに検死によって否定されている。多くの人々が「悪魔憑き」の可能性を指摘しているとおり、今後、宗教間の対立を超えた形で「マイアミゾンビ」のような事件が多発する可能性がある。
すなわち、このような極端かつ強力な「悪魔憑き」に対応するために全キリスト教から招集された精鋭部隊の創設、その舵取りをめぐる政治的争いが、今回の「エクソシスト養成講座」開放なのかもしれない。
新世界秩序を目指す内紛か!?
異常な精神状態と筋力を持ち、極度の薬物中毒とみなされ、文字通り人間を喰う「悪魔憑き」。これと戦う能力を得ることが、今回の養成講座の目的だとしたら本当に心強い。しかし、今回、門外不出の「エクソシスト養成講座」がキリスト教他派とはいえ外部開放されたことは、世界の覇権を握らんとする勢力同士の争いが表面化したのかもしれない。今年、新たに「祓魔術式」の力を得た250人は、それぞれの場所へと散っていった。我々がいつ「悪魔憑き」となるか分からない。さらに悪魔さえ撃退するその力の矛先が、いつ我々に向けられてもおかしくはないのだ。我々に逃げ場はない。
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2024.10.02 20:00心霊バチカン「エクソシスト養成講座」の授業内容・時間割を公開! 急増する「悪魔憑き」との霊的戦争に本腰!のページです。悪魔、キリスト教、バチカン、エクソシスト、教皇などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで