慰安婦像・少女像コレクターと”少女像めぐり”!「これはいい像ですね」 ナナメ少女像、サムソン半導体少女像も!
最後に『慰安婦像』ではない『少女像』を紹介して終わりたいと思う。
冒頭に述べた通り、韓国では像を建てる文化が盛んだ。少女像も他にも色々建っている。例えば、日本大使館前の少女像の近くにある食堂のベンチには、チマチョゴリを着た少女像が座っている。慰安婦像と同じく裸足なので、模したものなのかもしれないが、多分にマンガチックである。左右が逆だが、一緒にベンチに座ることができる。
そんな少女像の中でもおそらく一番インパクトがあると思われるのが『サムソン半導体少女像』だ。韓国を代表するサムソンの社屋に隣接する場所に設置されていた。
パッと見て、その異様な姿にビックリしてしまった。真っ白な服を着た、真っ白な人物が腕を組んで座っている。上半身がものすごく大きく、すごい威圧感がある。第一印象では「雪国で戦う忍者かな?」と思った。
この像は、サムソンの半導体の工場で働いていた少女の像だ。半導体を作る過程ではベンゼンなどの科学薬品に触れることが多く、その結果多くの人が白血病などの病気を発症した。この像は23歳で白血病で亡くなったファンユミの像だという。忍者の服のように見えたのは、作業をする際に切る、防護服だったのだ。
正直見た目はかなり面白いのだが、かなり重たい意味のある像だ。通りかかった人たちも、像に向かって祈っていた。
ファンユミの像の横には、サムスン電子の副会長の像も飾られていた。縄でグルグルに縛られ、デコには札が貼られていた。かなり強い怒りを感じた。
少女像の近くには、慰霊用の施設も建てられていた。そこには、とてもリアルな少女像も設置されていた。闘病の末、痩せてしまい、抜け落ちた頭髪をかくすためにニットキャップをかぶっていた。そこには元気だった頃の写真も飾られていて、とても切ない寂しい気持ちになった。
たしかに、強く抗議をするという意味では、イカツイ白く大きな少女像もありなのかもしれないな、と思った。
韓国には、まだまだ様々な像が建っているはずだ。すでに取材が終わっているものもあるので、順次発表していきたいと思う。
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2024.10.02 20:00心霊慰安婦像・少女像コレクターと”少女像めぐり”!「これはいい像ですね」 ナナメ少女像、サムソン半導体少女像も!のページです。韓国、村田らむ、少女像、慰安婦像、像文化などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで