鳥の卵は卵同士で会話していることが判明! サイキックだったのか… 衝撃の理由とは?
生まれたヒナの体にも違いが見られた。ビープ音の鳴る孵卵器で生まれたヒナには、短い脚や高いストレスホルモン、細胞内のミトコンドリアDNA減といった明らかな生理学的特徴が現れたのである。
研究者らはこの結果について、警告音を聞いた卵は振動することによって、周囲の卵に「自分たちの巣が危険にさらされている」と警戒を発していると考えている。つまり、外敵による捕食リスクを低くするため、ヒナたちはエネルギーを生産する細胞の減少というリスクを払って環境に対応しているというのである。
今月22日付の専門誌「Nature Ecology & Evolution」に掲載された論文によれば、「この結果は、鳥の胚がおそらくは捕食の危険性に関する貴重な情報をきょうだいと交換していることを明らかに示している」という。
卵の中から親鳥の声を聞いているということはともかく、同じ巣にいるきょうだいとやり取りしているというのは驚きだ。卵の中にいるうちからヒナたちのサバイバルはすでに始まっているのである。
参考:「Science Alert」、「Nature Ecology & Evolution」、ほか
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