本当にあった北九州の「呪われた村」の怖い話が本当に恐ろしい! 馬の首、見てはいけない岩…実話怪談「血蟲の村」!

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画像は「Getty Images」より引用

 美津子さんの父の家系は、遥か遠い昔に、出雲からこの地にやってきた神官の一族を祖としていて、自らの一族を「宮柱」と称していた。

 一般的には、神職の家は社家と呼ばれる。宮柱は、宮殿や神殿の柱のことだ。

 そこを敢えて宮柱と呼ぶことから、この一族で神社を支えているのだという自負の強さを感じる。

 なんでも彼らは、奈良時代前期に突然ここにやってきて、「神殿を建てる」と宣言して杣人や農民から土地を召し上げて、居ついたのだそうだ。

 お陰で集落に文化と信仰がもたらされ、神道を芯とした秩序も生まれた。

 一方で、彼らは、千年以上の時が過ぎても消えない恨みと、妬み嫉みを買った。

 宮柱の人々は豊かで、先住者は貧しく、この格差が現代に至るまで固定されてきたからである。

 その結果、宮柱の一族とそれ以外の間には、見えない壁のようなものができていたのかもしれない。

 美津子さんは学校でいじめられたことはなかったが、神降ろしの巫女に選ばれて潔斎のために断食させられ、一週間、自分だけ学校の給食を食べられなかったとき、周囲の誰からも労われも同情されもしなかったそうだ。からかわれることもなかった。給食の時間になると、美津子さんの周りに透明なシャッターが下りるのだった。

 教師も黙認しており、その時期は、当然のように自分にだけは給食が配られなかった。担任の先生も、飢えている美津子さんを救おうとしない。

「神降ろしは、年に一度、宮柱の家の女の子からくじ引きで選ばれるんです。くじを引き当てると神さまに選ばれた子ということになります。私は8歳から13歳にかけて毎年選ばれてしまいました。親戚に女の子が少なかったせいもあるでしょう。白羽の矢が立てられると、5月の大祭に向けて潔斎しなければいけません。大祭の前は、昼食は白湯を飲むだけで、朝晩の食事も一週間かけてどんどん減らしていき、最後は一日中白湯だけになります。お粥が重湯になり、どんどん薄くなっていくんです。おかずも野菜だけから漬物だけ、最後の方はそれも無く、本当の絶食状態まで持っていくんですよ」

 この5月の大祭というのは無形文化財に指定されており、現在も行われている。五穀豊穣、悪疫退散、人畜無災を祈って、周辺地域から巨大な山笠を掲げた行列が神社まで巡幸する、華やかなイベントだ。

 これを表の行事とするならば、神降ろしは裏行事で、言うなれば秘祭であり、集落の住民と社家の人々にしか知られていない。

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