なぜ米国は史上最悪カルト殺人鬼、チャールズ・マンソンに今も怯えているのか? ディカプリオとブラピも発狂した新作映画2本の新考察がヤバすぎる!

■マンソンの影響力は衰えない

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晩年のマンソン(1997年)「Wikipedia」より引用

 事件から半世紀を経てなお米国を震え上がらせ、数多の話題を振りまき文化的影響力さえ保持するチャールズ・マンソンとマンソン・ファミリー。彼らの罪は到底許されるものではないが、これら2つの最新映画から感じ取れるのは、まだまだ世界はマンソンの実像を把握し切れていないという事実。性質の異なる両作だが、ともにマンソンに対する新たな視点とアプローチを提示することに成功している。カルト指導者と信奉者による猟奇殺人は、同時に「ハリウッド史に刻まれる凄惨な事件」であり、「60年代に終わりを告げた事件」でもある――マンソンに対する考察は、彼の生い立ちや言動についての細かな分析を経て、時代や文化的な背景とともに語られるべき段階へと本格的に突入したようだ。考えてみれば、日本社会もカルト集団と無縁だったわけではない。米国社会の姿勢の変化は、日本人にとっても示唆に富むものだ。

 余談だが、この2作品を鑑賞した読者にとって気になるのは、現実にシャロン・テート殺人事件を起こした実行犯のその後だろう。レスリー・ヴァン・ホーテンは22回の仮釈放申請却下、リシア・クレンウィンケルは14回の仮釈放申請却下を経て現在も刑務所に収監中。スーザン・アトキンスは2009年に獄中で死亡している。周辺人物も含め、衝撃エピソードが満載であることもまたマンソン事件の興味深い点なのだが、それについては後日改めてお伝えしよう。

 また、前述の通りマンソン・ファミリーを題材にした映画作品は過去に数多く世に出たが、その第1作目となった『マンソン/悪魔の家族』(1972)のローレンス・メリック監督は何者かに射殺され死亡。『ヘルター・スケルター』(1976)のトム・グリース監督は、作品完成の翌年に心臓発作で死亡しており、悪魔であるマンソンの呪いではないかというウワサも囁かれた。ここで紹介した2作品の関係者には何の悲劇も起こらなければよいのだが……。

 いずれにしても、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』は、読者諸賢の“チャールズ・マンソン観”を刷新する衝撃的作品に仕上がっているので、絶対見逃してはいけないとトカナは断言する。

TOCANA編集部

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