心霊調査のプロ・新耳袋Gメンが暴露した「気が狂うほど恐ろしい心霊スポット2つ」! 怪奇現象が多発か!?
山口 そうですね。場所自体が禍々しいというか。誰かいる感じですね。健児の塔に祀られている人たちなのか、太平洋戦争で亡くなった人たちなのかわからないけれど、ずーっとそこに思いが蓄積されているんだろうなという感じでした。
田野辺 僕は、青森の八甲田山ですね。明治時代に日本陸軍が八甲田山を雪中行軍して遭難し、210名中199名が死亡するという悲劇があった(※)のです。この八甲田山のエピソードは『現代百物語 新耳袋』の〈第4夜〉に収録されているのですが、それをまとめるまでに信じられないようなトラブルがいろいろあって、その全容はとても(世に)出せないとされています。本に記されている八甲田山の怪談は、全部で10起こった怪異のうちのごく一部なんです。
※ 詳細は筆者の記事を参照: 今も語り継がれる怪異・心霊現象! 高倉健が俳優生命をかけた映画『八甲田山』
山口 一番怖い部分が削られている。
田野辺 そう、それは出せないんです。『現代百物語 新耳袋』に登場した場所を1つ1つ突撃していた頃でした。原作者の木原さんと中山さんに「八甲田山に行きたい」という話をしたら、「それはちょっと考え直したほうがいい。八甲田に関わると命を落とすかもしれない」と言われまして。まあ、それでも何とかなるだろうとGWに行ったんです。すると我々は突然そこで吹雪に見舞われてしまった。
――5月初旬なのに吹雪ですか!
田野辺 本当に、すごく雪深いんですよ。八甲田山中には、仮死状態で立ったまま発見されたという後藤伍長の遭難記念像があるんです。それで、我々は1人ずつ後藤伍長の像まで突撃するんですが、その時の監督があまりの怖さに泣いていた。
山口 怖いし寒いし、遭難するかもしれないという恐怖。行軍の気持ちがわかりましたよね。
田野辺 あの時は、ちゃんとした心霊現象も撮れました。後藤伍長の像の裏手にある林から、不思議な光が少しずつこちらに近づいて来たんです。軍靴のような足音もしました。そういう意味では手ごたえもあり、生命の危険さえありました。背景から何もかも含めて(シリーズ)最高峰だったのが八甲田山のロケだと思います。
(取材・文=白神じゅりこ)
※ インタビュー後編では、新耳Gメンが掴んだ“幽霊の正体”が明かされる!
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8月23日(金)より「夏のホラー秘宝まつり2019」にて公開
©2019怪談新耳袋製作委員会 BS-TBS/キングレコード
http://horror-hiho.com/
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