表現の不自由展「中止を回避できた方法」を東大教授が公開!
表現の不自由展「中止を回避できた方法」を東大教授が公開! ナチスの展示手口にならって…「もう一度、このやり方で開催しては?」
ハイパースカトロジスト(超糞便学者)としても知られる稀代の哲学者・三浦俊彦(東京大学教授)が、世の中の“ウンコな正論”を哲学的直観で分析する【超スカトロジスト時評】――
画像は「censorship social」より引用
「あいちトリエンナーレ2019」の中の企画展「表現の不自由展・その後」の中止騒動については、いろいろ語られました。主な論点は、5つほどにまとめられるでしょう。

①税金を使って「日本国民の心を踏みにじる」展示をすることは妥当か?
②政治家が展示の是非に口出ししてよいのか?
③芸術監督自身が中止を決めたのは賢明だったか?
④展示の趣旨の事前説明が不足していたのではないか?
⑤展示中止に抗議する作家の「作品撤去」という方法は妥当か?
細かく見れば、論点はもっと出てくるでしょう。「日本国民の心を踏みにじる」とはどういう意味か、運営会議を開かずに「緊急避難」を理由として中止したのは正当か、等々。ここでは、④「展示の趣旨」を考え直してみましょう。
「表現の不自由展・その後」は、2015年に東京で開かれた「表現の不自由展」を受け継いだ企画で、「組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われた作品」を「展示不許可になった理由」とともに展示したものでした。作品そのものよりむしろ、「作品が展示できなかったこと」を展示するという、メタ展示だったのです。
慰安婦像や、昭和天皇の肖像が燃える動画について、「こういう作品がこれこれの事情で展示できませんでした」という「展示拒否のコンセプト」を鑑賞してもらおう、という趣旨。一種のコンセプチュアルアートだったわけですね。個々の作品ではなく展示全体が。

したがって、芸術学的な正論を述べれば、こうなります。「日本国民の心を踏みにじる」と抗議した人々は、「観る対象」を誤っていたと。「表現の不自由展・その後」は、慰安婦や天皇について特定のメッセージを伝える展示ではなく、「こういった作品が規制された」という事実を手掛かりに、現代日本についての考察を促す企画にすぎない。政治的主張とは直接関係ないのだから、カッカしなさんな。
もちろんこの理屈は、詭弁に聞こえるでしょう。たとえば「ルーブル美術館展」。タイトル通りにとれば、「ルーブル美術館にこういう作品が収められている」という事実を堪能するためのメタ展示です。しかし実際は、数々の名画それ自体の展覧会でしょう。同様に、「表現の不自由展」と銘打ったからといって、「不自由」という抽象的事実を味わえというのは無理な話。どうしても、具体的な展示作品そのものに注意が向くでしょう。
大日本帝国叩きを苦々しく思う種類の人たちが、「メタ展示という趣旨」を無視して「ベタな抗議」をしたのは、見当外れとは言えません。偏向した政治的展示、という印象を拭い去るためには、よほどうまくメタ展示のロジックを可視化する必要があります。
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