村田らむが北朝鮮に潜入! 日本人差別用語「ウェノム(倭奴)」を連呼されつつ撮影!
北朝鮮に潜入! 日本人差別用語「ウェノム(倭奴)」を連呼されつつ村田らむが撮影! 美人だらけの売店や“老人隠し”も!
北朝鮮側に駐車されたバスに乗ると、北朝鮮人のバスガイドがドドドッと乗り込んできた。皆、浅黒くて無骨で、小学校の頃テレビで見た、昭和のパ・リーグの野球選手を思い出した。
バス内には韓国から乗ってきたガイドも引き続き同乗するので、バスの中はガイドだらけである。
彼らはガイドというよりは監視役である。観光客を見張っているし、南北のガイドどうしで見張っている。だからバスの中は、一見穏やかなのだが、ピリッとした緊張感もただよっている。
そしてバスは走り出した。外はしばらく特に何もない平原を走っていく。線路があり電車が資材を積んで走っていく。外の風景は機密なので写真を撮ってはダメだ、と言われいたが「まあいいだろ」と思って撮影していると同行の編集さんが怒ってきた。耳元で
「北朝鮮で盗撮とかヤバイですよ!! 以前、韓国人がツアー中に抜け出してして射殺されたんですよ?」
と脅してきた。このツアーに参加していた女性が、亡命したかったのか抜け出して北朝鮮の兵隊に射殺されたそうだ。変わった人もいるものだ。
でもまあ、バス車内にはライフルを持った兵隊さんがいるわけでもないし大丈夫だろうと思って、動画モードに切り替えて撮影は続けた。そこから画面キャプチャーした写真を何枚か載せさせてもらう。
バスに揺られながら、韓国人の爺さんたちは、窓の外を見て
「アイゴー(嗚呼!!)」
と感動していた。朝鮮戦争以前に住んでいた場所らしい。朝鮮戦争は1950年から1953年の3年間の戦争だから、今からもう68年も前の話だった。
今の若い世代の韓国人は、南北統一に感心が薄いと言っていたが、それだけ時間が経ってしまえば仕方がないだろう。
乗客の韓国人とガイドの北朝鮮人の会話を聞くとたびたび「ウェノム」という単語が聞こえてくる。「ウェノム(倭奴)」は日本人に対する差別用語だそうだ。
僕はそもそも聞き取れなかったので腹も絶たなかったが、下手にハングルに精通している編集さんは日本人の悪口を言われているのに腹を立て、
「日本人がいるのを知っていて、日本の悪口を言うのはひどいじゃないか」
と文句を言っていた。言われたガイドは、なんともバツの悪い困った顔をしていた。
韓国人と北朝鮮人の共通の会話はなかなか難しい。ケンカにならない話題を見つけるなら、共通の敵であった日本人の悪口に落ち着くのだそうだ。
まあそんなものかな、とも思う。里帰りツアーに無理やり参加してる形なので、わざわざつっかかっていくのも大人げない。
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