ついに夢の「リバース・エイジング」実験成功! 老人が若者に…脳がマジで若返った意外な条件とは!?
生きてきた時間の経過と共に年は一方的に積み重なってしまうが、肉体をかつての若い頃へと戻すことができるのだろうか。最新の研究では、ある条件下でなんと脳が若返ることが突き止められたのだ。
■マウスの脳が若返った
加齢と共に皮膚の弾力性が失われ、関節や筋肉が硬くなるとの同じように、脳も“硬く”なるという。そして硬くなることで脳の若さを保つ能力と認知機能が低下するのである。
年を取れば取るほど共に脳が“硬く”なるのは仕方のないことなのか。しかし、そこに朗報がもたらされた。最新の研究で齢を重ねた脳であっても、脳から特定のタンパク質を取り除けば脳が若返ることがマウスを使った実験で確認されたのだ。
英・ケンブリッジ大学の幹細胞研究機関「Wellcome-MRC Cambridge Stem Cell Institute」の研究チームが今年8月に「Nature」で発表した研究では、高齢マウスの脳のオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)が若返る条件を実験を通じて探っている。
OPCは脳の幹細胞の1つで、認知機能の維持と脳の髄鞘 (ずいしょう、myelin sheath) と呼ばれる部分の再生能力に関係があるとされている。加齢によりOPCの働きが鈍ると、脳神経細胞の“電線”をカバーする働きのある髄鞘の再生能力も衰退して完全に覆うことができなくなり、それにより脳の機能障害を招き、これが症状となって現れるのが多発性硬化症(multiple sclerosis、MS)である。
MSでは視力障害、運動障害、感覚障害、認知症、排尿障害などさまざまな神経症状が現れ、効果的な治療法が切実に求められている。そこでOPCの老化を食い止め、あわよくば“若返り”ができないものかと研究者たちは考えたのである。
研究チームはまず高齢のマウスの硬くなった脳の中にある活動が衰えたOCPを摘出し、若いマウスの脳に移植した。柔らかさを保った若者の脳の中に移された高齢マウスのOPCは周囲から影響を受けたのか、なんと若返って活発な活動を取り戻したのである。まるで若者に囲まれた老人がはつらつとした若さを取り戻したかのような現象が実際に脳に起こったのだ。
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2024.10.02 20:00心霊ついに夢の「リバース・エイジング」実験成功! 老人が若者に…脳がマジで若返った意外な条件とは!?のページです。若返り、脳、仲田しんじ、幹細胞、マウス、神経細胞、認知機能、リバースエイジングなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで