「将来人間レベルの知能を持ちうる生物」を6人の識者が考察! チンパンジーやイルカだけじゃなかった!
■「知性とは何か」という問題
類人猿やイルカの可能性を指摘する識者がいる一方で、米ジョージア・グウィネット大学の心理学者スティーブン・M・プラテック氏は、人間の知性は他の動物には見られない、人間独特のものだという。人間の知能の高さは遠い昔の先祖が代々直面してきた進化の圧力のたまものであり、他の生物の追随を許さないものだというのだ。
米ヴァンダービルト大学の心理学者スザナ・エルクラーノ=アウゼル氏は、この問題に答えることの難しさを述べている。類人猿には高い問題解決能力や視覚的記憶能力、階層的な計画能力などがあるといい、ゲームなど人間独特の行動を学べることには同意するものの、彼らは人間のものとは比べ物にならない限られた文化しか持たないと指摘する。
「類人猿の社会は人間のものほど組織化されておらず、複雑でもありません。よって、単純な比較はできないのです」(アウゼル氏)
また、他の動物が持たない人間独自の『知性』の存在を指摘するのは、米オークランド大学の心理学者トッド・K・シャッケルフォード氏である。人間独自の、特に洗練された知的能力を発揮する場として、他の動物や人間に対する残酷さを挙げる。例えば食肉処理場も刑務所も、他の動物の社会には存在しない。効果的かつ冷酷に、与える痛みと苦痛のコントロールできるのは人間だけだと指摘し、チンパンジーなど他の動物には追随できないというのである。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「将来人間レベルの知能を持ちうる生物」を6人の識者が考察! チンパンジーやイルカだけじゃなかった!のページです。動物、イルカ、知能、バクテリア、チンパンジー、知性などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで