都市伝説「ブラジャー着けると乳がんリスク125倍」説が根強く支持される理由とは? 研究で否定されてもなお…

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都市伝説「ブラジャー着けると乳がんリスク125倍」説が根強く支持される理由とは? 研究で否定されてもなお…の画像1
イメージ画像:「Getty Images」

 これは衝撃的な研究結果だ──。応用医療人類学分野の先駆者であるシドニー・ロス・シンガー氏によると、ブラジャーは乳がんだけではなく、その他の病気の原因になり得るという。

■長期のブラジャー着用でがんリスク

 シンガー氏率いる研究者グループは、1991年から93年にかけてブラジャーと乳がんの研究を米国で行っている。この研究によると、ブラジャーを着けない女性の乳がんリスクは、男性と同程度だが、締め付けの強いブラジャーを24時間着けている女性は、ブラジャーを着用しない女性と比較すると125倍もの高いリスクに上昇するという。

 この理論は大いに話題になったものの、2014年、米国癌学会(AACR)が発表した本格的調査結果によって「ブラジャーの着用と乳癌リスクの上昇」に関連性はないことが示され、完全に都市伝説化した。

 しかし、米ハーバード大学が1991年に行った「乳がんの大きさ、利き手、および乳がん発生率に関する研究」でも、閉経前でブラジャーを着用していない女性は、ブラジャー使用者と比較して、乳がんのリスクが半分であることが判明していることから、未だに「ブラジャーと乳がん」の関連を疑う声は消えていない。

 こうしたことから、ブラジャー陰謀論者は「専門家の多くはこの情報を知らないか、故意に無視している」と未だに主張している。

 現在は“ブラジャーと乳がんに関連はない”と決定づけられてはいるものの、現在もこの理論に一定数の支持者がいることは否定できない。一体シンガー氏の研究とは何だったのか、解説していこう。

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「Collective Evolution」の記事より

■なぜブラジャーが病気を引き起こすのか

 その理由は、一言で言うと「身体の締め付け」によるものだ。リンパ節は濾過器の役目をし、リンパ系の中に入った細菌やガン細胞・異物を捕らえる役目をしている。しかし、ブラジャーがリンパ系を締め付けることによって、発がん性のある毒素が乳房内に滞留し、乳がんを発症させるという仮説をシンガー氏は立てた。

 この研究によると、ブラジャーだけではなく、きついネクタイ、タイトなパンツやジーンズ、ガードル、コルセット、その他身体を締め付けるものは、深刻な害を引き起こす可能性があるという。

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