人間の体はイモリと同じ「再生能力」を持っていると発覚! 失った手足をニョロニョロ生やすことが可能に…!=米研究

この研究結果からまず見えてくるのは、関節炎で変形した人間の関節組織を再生できる可能性である。この修復システムに効果的に働きかけることができれば、慢性的な痛みや腫れを伴う変形性関節炎の治療に大いに役立つかもしれないのだ。
また、論文著者の一人、米デューク大学医科大学院のバージニア・クラウス氏は今回の研究の成果について、「人間の持つこの“イモリのような”再生能力と、(イモリにはあるが)人間の調節回路に決定的に欠けている構成要素を理解することで、関節組織、あるいは四肢を修復する新たなアプローチの基礎を提供できると思います」と語っている。つまり、失った手足を再生できる方法の開発に役立つというのである。
トカナでも以前ご紹介したが、人間の手足を再生させる治療法はいくつか考案されており、その一つとして「バイオドーム」というデバイスが考案されている。四肢の切断された部分に、患部の保護や電気刺激を与える特殊な器具を装着し、ゆっくりとではあるが、手足を再生させていくというものだ。

今回の研究で判明した人間の修復機能はこのドームへの応用も可能だろう。失った手足を取り戻す治療法が、ただの夢でなくなるのかもしれない——そんな希望を抱かせてくれる研究成果である。
参考:「Science Alert」「Daily Mail」「Science Advances」ほか
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