【未解決事件】歴史上最も忌まわしい事件「タマム・シュッド事件」に新展開! 2%の歯と耳、謎の暗号…遂に身元判明か!?
オーストラリア史上最大のミステリーの一つとされる「タマム・シュッド事件」が新局面を迎えている。身元不明男性の孫だという女性が現れ、ついに当局が遺体の発掘と再調査を許可したのである。オーストラリアのニュースメディア「ABC」(10月18日付)が報じている。
・Marriage and a mystery: Somerton Man’s romantic twist (ABC)
■タマム・シュッド事件とは?
1948年12月1日午前6時30分頃、オーストラリア南オーストラリア州アデレード近郊のサマートンビーチの海岸で、スーツにネクタイ姿の身元不明の男性の遺体が発見された。遺体は身分証などの物品を身に着けておらず、奇妙なことに服のラベルまでもが切り取られていた。数日後にアデレード駅から男性のものと思われるスーツケースが発見されたが、こちらにも身元を示すようなものは見当たらなかった。
検死によると、遺体は健康な40~45歳の「英国的な」男性で、体内から毒物は発見されなかったものの、「死は自然なものではなかった」と報告されている。また、この遺体の歯と一致する歯科所見の記録も見つからなかった。
一方、男性のスーツケースからは着替えやカミソリなどといった旅の荷物の他、プロ用のドライバーやステンシルブラシなど、およそ普通の旅人が所持しているとは思えないものがいくつか見つかった。また、遺体が身に着けていたコートやスーツケースは米国製で、オーストラリアでは販売されていないものだった。
そして最も奇妙なのは、ズボンのポケットの裏地に「Tamam Shud」と印字された小さな紙が縫い付けられているのが発見されたことだ。「Tamam Shud」とは「終わった」、あるいは「済んだ」という意味で、ウマル・ハイヤームの詩集『ルバイヤート』の最終頁から破りとられたものだった。
このことが報じられると、匿名の男性から「11月30日の午後、サマートンビーチに車を無施錠で駐車していたところ、後部座席にその詩集が置かれていた」という通報があった。警察が調べると、本の裏表紙には暗号のような文字が書かれていたが、言語や暗号の専門家にもこの暗号の意味を解読できなかった。
またこの裏表紙には、遺体の発見件場所であるサマートンビーチからわずか400メートルの場所に住む、ジェシカ・エレン・ジョー・トムソンという女性宅の電話番号が書きこまれていた。しかし警察の捜査に対し、ジェシカは「遺体の男性のことも知らないし、なぜ自分の家の電話番号をメモしていたのかもわからない」と一切の関わりを否定したのである。
徹底的に身元を隠蔽したような痕跡、謎の所持品の数々、そしてその死の謎――身元不明の男性は発見場所から「サマートン・マン」と呼ばれ、以後、多くの人々がその正体を明らかにしようとしてきたのである。
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2024.10.02 20:00心霊【未解決事件】歴史上最も忌まわしい事件「タマム・シュッド事件」に新展開! 2%の歯と耳、謎の暗号…遂に身元判明か!?のページです。オーストラリア、タマム・シュッド事件、サマートン・マンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで