米学生たちがスマドラ「ADHD治療薬」を飲んでバカに!「薬物より睡眠の方が成績上がるのに…」医者呆れ
メドニック准教授の最近の研究で、医療目的ではないアンフェタミンの使用によって睡眠が阻害されることで、望む学力を得られないばかりか、健康悪化のリスクを孕むことを実証している。集中力を高めることを目論んで服用する“スマートドラッグ”がむしろ学業成績と健康の悪化につながるのだとすれば百害あって一利なしということになるだろう。
■学業成績向上には薬物ではなく睡眠
2018年のミシガン大学の調査では、医療目的ではない処方薬の使用者は、同時に深酒する習慣もあり、学業成績が低い傾向があることが報告されている。そして処方薬とアルコールの同時摂取は、致命的な過剰摂取、肝臓と心臓の損傷リスク、運転障害と交通事故の原因となる血中アルコール濃度の上昇と関連している。
アンフェタミンの非医療目的使用によって、急性の症状を発症して救急救命室へ運び込まれた患者の数はアメリカ国内で、2005年の5212回から2017年には1万5585回と3倍になっている。
そこまでして知的能力を高めようと企てる者が多いのが実情だが、確かに使用習慣のない健康な人間が1度限りで薬物を使った場合、2時間から4時間の間、注意力が増し、ワーキングメモリーが向上するといわれている。そして長く続けていると飽きてしまう種類の単純作業を根気よく続けることができるようになるということだ。

しかし薬物の服用によってペーパーテストの成績が上がるなどの実質的なメリットはないという。ペーパーテストで試されるのはそれまでの学習の蓄積であり、テストの最中に注意力が高まっても成績を左右することはないという単純な話である。
メドニック准教授によれば学業成績向上には薬物などよりもはるかに睡眠が重要であることを重ねて力説している。そして短時間の昼寝が、長期記憶、創造性、実行機能の回復プロセスを助ける強力なツールになることを強く訴えている。
学業成績の向上のために安易に薬物に向かうのではなく、十分な睡眠をまず最優先にすべきであることを肝に銘じなくてはならないだろう。
参考:「Science Alert」、「ADDitude」ほか
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