「オススメのホラー映画ベスト3」を『地獄少女』白石晃士監督が選出! 新作は“青春ホラー”の傑作!!
『遊星からの物体X』
1982年 アメリカ
監督 ジョン・カーペンター
主演 カート・ラッセル
<概要>男所帯の南極探査基地に現れた地球外生命体“The Thing”。寒く閉鎖された南極を舞台に、自由に他の生命体に擬態する“The Thing”と戦い続ける男たちを熱く描く。
<白石監督解説>
女が1人も出ないホラー映画です。「男だけでもホラー映画になるんだぞ」って示しましたね。
実体を持たない宇宙生物が、乗り移った先の動物の要素を取り込みつつ次々に移っていき、人間の中に潜んで「誰が宇宙生物か分からない」という疑心暗鬼し合うサスペンスになるのがとても面白いですね。
これは初めてレンタルビデオで借りた作品でもあります。父親がレンタル屋に入会して借りてくれたんですが……おそらく父親はアダルトビデオ目当てだったと思うんですが(笑)。
二泊三日で1800円だったか、かなり高額のレンタル料金で借りました。まだビデオを見るのが高級の時代だったので、電気を消して、家族みんなで夕食を食べながら見ましたね。
「なんて素晴らしい映画だろう!!」って思いました。
そんな思い出もある映画です。
(白石監督とは、1999年に2人でジョン・カーペンターの『ヴァンパイア/最期の聖戦』を観に行きました。「うーん……」という感じで、2人ともガッカリしながら映画館から出てきました。/村田らむ)
『死霊のはらわたⅡ』
1987年 アメリカ
監督 サム・ライミ
主演 ブルース・キャンベル
<概要>1981年公開『死霊のはらわた』の続編。山荘に入り込んだ主人公たちが、死者の書とテープレコーダーを発見。テープレコーダーを再生させると、森の悪霊たちが復活し彼女が悪霊化してしまう。……と前半は1と同じ流れだが、後半まさかの反撃作戦に出る。
<白石監督解説>
1作目も笑えるホラー映画って言われてましたけど、死霊のはらわた2ではさらにコメディ感が増してますね。ギャグと言ってもいいかもしれません。
悪魔に乗り移られた自分の手をチェーンソーで切りとり、その血がしたたる腕にチェーンソーをガチャンってハメ込んで悪霊と戦うんですよ。最高ですよね?
スプラッタホラーではじまっているのに、アクション映画(例えばエイリアン2の最後のシーンのような)のようになっていくのに注目です。
自分の映画でも
「作品の中でジャンルを越境していく」
「ジャンルがスライドしていく」
というのが好きなんです。
『悪魔のいけにえ2』
1986年 アメリカ
監督 トビー・フーパー
主演 デニス・ホッパー
<概要>1974年公開『悪魔のいけにえ』の続編。前作は、人の皮をかぶってチェーンソーを振り回す殺人鬼レザーフェイスに若者が次々に殺されていくという内容だった。前作殺された叔父のフランクリンがレザーフェイス一家に復讐する。
<白石監督解説>
悪魔のいけにえは傑作ですが、年齢的にリアルタイムでは見てないんですね。『悪魔のいけにえ2』は当時映画館で見て、最高の思いをした作品です。一作目にさらに輪をかけて全編ブラックユーモアで彩ったような映画ですね。スプラッター大丈夫な人なら絶対に楽しめる作品です。
1で甥っ子を殺されたデニス・ホッパーが、2丁拳銃ならぬ2丁チェーンソーで戦うんですよ!! 最高でしょ?
次回は白石監督が選ぶ、『見たら後悔するかも? トラウマになるかも? そんな、一生見なくてもいいかもしれない映画10作品』 を紹介します!!
■地獄少女は11月15日より全国ロードショー!
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「オススメのホラー映画ベスト3」を『地獄少女』白石晃士監督が選出! 新作は“青春ホラー”の傑作!!のページです。ホラー映画、村田らむ、白石晃士、地獄少女などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで