「瞑想すると時が早く流れる」ことが大学実験で判明 → 実験方法の致命的な見落としを発見…瞑想実験の下らなさを指摘!
2019.11.11 10:00
ただし、知的情報サイト「Big Think」(11月5日付)は、被験者が熟練した瞑想者だったら全く違う結果になっていたかもしれないと指摘している。今回の実験に参加した被験者は1回11分の瞑想コースを1週間学んだだけの素人だったが、熟練した瞑想者は「瞑想を異なる仕方で行っている」可能性があるからだという。
また、これはどのメディアも指摘しないことだが、瞑想の方法によっても違いが出るかもしれない。論文によると、被験者らは仰向けの状態で身体の各部位に意識を向ける瞑想法を習ったとのことだが、瞑想には座位で呼吸に集中する瞑想や、歩行しながらその歩みに意識を向ける瞑想など多種多様な方法がある。今回の研究に限らず、多くの瞑想に関する科学研究は、瞑想法の違いを考慮していないが、真に瞑想を科学するならば、改善されなくてはならない問題だ。このように瞑想の伝統に敬意の欠片もない杜撰な研究では、単なる東洋趣味(オリエンタリズム)だと非難されても仕方ないだろう。
参考:「Psychology Today」、「Big Think」、ほか
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