マインドフルネス瞑想の大デメリットが発覚! 原因不明の恐怖、不安、不快感… 禅仏教にもリスク、科学者が警鐘!
マインドフルネスというキャッチーな名の下に世界的な流行を見せている瞑想。創造力が増し、ストレスが軽減するとして、アップル、グーグルなど欧米の大企業もこぞって社員研修に取り入れるなど、宗教的な目的のない人々もその恩恵に与ろうと瞑想するようになった。
だがこの度、ロンドン大学の研究により、瞑想に大きな副作用があることが判明した。科学ニュース「Science Alert」(5月14日付)が報じている。
大乗仏教の空思想を簡潔に表した経典である般若心経は、悟りの状態を「心にこだわりがなく、恐れもない」と説いているように、瞑想によって心は軽くなり、楽な状態になるのが理想である。しかし、ロンドン大学の研究者らが、瞑想実践者1232人を調査したところ、その25.6%にあたる315人に、瞑想によって不安、恐怖、不快な気持ちになった経験があることが判明した。研究リーダーのマルコ・シュロッサー氏はこう語っている。
「健康を促進する技術として瞑想を捉えるだけでなく、科学的な理解をより深める重要性があることを今回の結果は示しています」(シュロッサー氏)
江戸中期の禅僧で臨済宗中興の祖と評される白隠(はくいん)は、厳しい修行の末、悟りを得るが、その後、精神のバランスを崩した。後に「内観の秘法」を体得し、禅病を克服したものの、彼ほどの修行者でさえ精神を患うことがあるのである。生半可な素人が一度その魔境に入り込んだら、とても白隠のようには行かないだろう。
そして、シュロッサー氏によると、負の瞑想経験はいつ、なぜ起こるのか分かっていないため、現状では予防する手立てがないとのことだ。今後、そのメカニズムを研究していくという。
だが、負の瞑想経験をしやすい人の傾向は今回の研究で分かったそうだ。当然ではあるが、もともと極度にネガティブな思考を持つ人はそうした経験をしやすい傾向にあった。ただ、より興味深いことに、分析的・脱構築的な瞑想をしている人も負の経験をしやすかったという。
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