人間とクマムシのハイブリットを作るべき、科学者ガチ提唱! ムカデ人間よりヤバイ「強靭クマムシ人間」誕生へ!
火星に向かう宇宙飛行士は、細胞にクマムシのDNAを組み込む必要があるかもしれない——漫画「テラフォーマズ」で描かれたような異種の生物のDNAを使った人間の改造を、科学者たちが真剣に議論している。宇宙ニュースサイト「Space.com」(11月7日付)で報じた。
・Can We Genetically Engineer Humans to Survive Missions to Mars? (Space.com)
宇宙飛行は人体に大きな負荷を与え、身体に様々な影響が現れることがわかっている。米NASAは双子の宇宙飛行士スコット&マーク・ケリー氏の2人を研究することで、宇宙滞在が遺伝子に与える影響についても研究を進めている。言うまでもなく、将来の火星ミッションにおいて、宇宙飛行士をどのように保護するべきかは最重要課題の一つである。
この問題の解決策の一つとして、米ワイル・コーネル・メディカル・カレッジの遺伝学者であるクリス・メイソン氏が提案するのが、人間の遺伝子にクマムシのDNAを組み込むというアイデアである。クマムシの仲間は深海から火山など地球上のあらゆる場所に生息しており、乾眠という状態になると極度の乾燥や温度、放射線にも耐えられる。メイソン氏は宇宙飛行士を有害な影響から守るため、クマムシの強靭さをDNAを介して人体に与えようというのである。
メイソン氏によれば、宇宙飛行や火星移住のために行う人間への遺伝子操作は、その環境で暮らし続けた人間の「進化」を先取りするようなものだという。先月米ニューヨークで行われた第8回ヒト遺伝学会議のシンポジウムでこの構想について発表を行ったメイソン氏は、「それは我々が進化すべき時なのです」と付け加えたという。
とはいえ、本格的なミッションは今後数十年後のことになる。まずはマウスから試してみて、様々な研究を重ねていくことになるが、およそ20年後をめどに火星で人間が生き延びられるような方法を可能にしたいとメイソン氏は語る。
メイソン氏はクマムシのDNAは放射線を使う癌治療にも応用できるとし、人類の宇宙進出以外にもこの技術の応用の幅は広いとする。他の生物のDNAを使って人間を改造するという時代の訪れは近いのだろうか? 恐ろしくも興味深い未来の到来を、我々も目にすることができるかもしれない。
参考:「Space.com」「Daily Mail」ほか
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