死者とコンタクトできる手法「サイコマンテウム」を徹底解説! 心理学者が考案・実践、高い成功率!

 愛する故人にはもう二度と会うことはできないのか――。かつてきわめて高確率で死者とコンタクトができる方法が考案されている。その名も「サイコマンテウム」だ。

■死者と再会する“サイコマンテウム”とは?

 “死者との交信”をする儀式は世界中のさまざまな文化で行われてきたが、現在ではその多くが失われてしまったという。

 それでもウィジャボード(Ouija board)やコックリさんなどの降霊術は今も行われており、不用意に行うことで悪霊に取りつかれたり、“集団ヒステリー”を引き起こしたりという悪い話もよく聞かれる。

 もっと穏やかに故人と接触できる方法はないのだろうか。アメリカの医師で心理学者のレイモンド・ムーディ博士は、古代ギリシアに伝わる冥界につながる神殿、ネクロマンテイオン(nekromanteion)のコンセプトをベースにした死者とのコンタクト法であるサイコマンテウム(psychomanteum)を何度も試みて、その結果を記録している。

◆鏡を見つめる

 ムーディ博士のサイコマンテウムは小さな暗い部屋で椅子に座り、目の前の鏡を見つめるという方法であった。

 ウォークインクローゼットよりも狭いその部屋の壁には、高さ1.2メートル、幅1メートルの鏡が取り付けられている。ミラーの下端は床から90センチほど上にあるという。

 部屋の中央には座り心地のよい頭まで支える背もたれがついた低い脚の椅子が置かれている。この椅子に座って鏡を見ると、正面がちょうど鏡の下端部分になる。

 小部屋の壁は黒いベルベットの暗幕で覆われているため、鏡を見ても黒一色の世界が広がっているだけである。椅子のすぐ後ろには、15ワット電球の小さなステンドグラスのランプが置かれていて、部屋をほんのり照らす唯一の光源となっている。

 そしてムーディ博士はこの部屋で何度も死者とのコンタクトを試みたのである。自身で行うこともあれば、希望者に行わせることもあった。

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