3万円で葬式が出せるDIY葬儀を徹底解説『DIY葬儀ハンドブック』著者インタビュー! 遺体の処置、運搬、棺桶、骨壷の選び方まで

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――でも、骨をそこら辺に撒いちゃダメでしょ。

「2ミリ以内に砕けば大丈夫という話も聞きますけど、散骨については、個人でやるのは難しいと思います。安いもので20万くらいで業者が骨を砕いて撒いてくれて、あとから撒いた場所を教えてくれます。いっしょに撒きに行きたければ、もっと費用がかかります。あと、風船葬といって、空中で風船が爆発する散骨もあります」

――爆発するというのがいいね。宇宙まで行くってこと?

「宇宙に近づくと、気温の変化で爆発するんじゃないかな。それとは別に宇宙葬というのがあります。200万くらいかかるけど、数グラムしか運んでもらえないんです。残りの骨はどうするんでしょうね」

――カウンターカルチャー的には、海外だけど、遺骨をシリコン素材で包んで体内に埋め込んだり、遺体を冷凍保存したりね。

「そういうのも面白いですが、お金もかかりますね。一番お勧めしたいのは、手元供養です。遺骨をそのまま自宅で保管すれば、全くお金もかからないので」

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――自分の葬儀はどうするの?

「みんなに聞かれる質問ですね。たとえば、僕の場合でも、まだ現役で働いているときに亡くなるなら一般葬でいい。香典が集まれば、葬儀費用はまかなえますから。高齢で亡くなったら家族葬か、DIYか。悲しんでもらえる人がいるなら、ちゃんと悲しんでもらった方がいいと思います。でも、親戚も友達も亡くなっているなら、DIY葬でいいでしょう」

――松本くんが死んだら、お子さんがこの本を読んで葬儀をしてくれるわけだね。でも、僕らの世代は子供がいない連中も多いから、死んだら友達がやらないといけない場合もあるね。

「生前にある程度決めておくこともできますけどね。とにかく、読んで欲しいのは40代、50代、僕らの同世代、これから親が亡くなってしまうかもしれない人たち。これを読めば、突然喪主を任されたときに、選択肢が広がるし、最悪、自分でやっちゃうこともできますから。誰にとってもいつかは必要な知識ですから」

【刊行情報】

3万円で葬式が出せるDIY葬儀を徹底解説『DIY葬儀ハンドブック』著者インタビュー! 遺体の処置、運搬、棺桶、骨壷の選び方までの画像6松本祐貴『-遺体搬送から遺骨の供養まで- DIY葬儀ハンドブック』(駒草出版)

 3万円以下で火葬までできる場合も! プロがこっそり教えるお葬式の段取りとテクニック!

 お葬式……すべてを個人で行えば、火葬まで約3万円で行うことが可能!?

「お葬式を行うと莫大な費用を請求される」「葬儀を出したときがないから何も知らない」……葬儀について、多くの人は知らないことばかりです。 廉価であることを謳って、最近増えてきた「家族葬」。こちらも、請求額を見れば追加費用が多く安価ではないこともあります。 「それならDIYでお葬式を行ったほうがいいのでは」?そういった心の叫びに対する答えとして本書が誕生しました。

 葬儀を個人で進めるDIY葬儀では、身近な人とはいえ遺体と直面することもあります。また知らないことばかりというのが実情です。それを解消するためには、さまざまな知識が必要になってきます。

 そういったノウハウを本書では、イラストやチャートを使ってわかりやすく説明しています。

・「お迎え」が近づいたとき、何をどのように用意すればいいのか。
・危篤時、臨終時にどのような手続きが必要なのか。
・亡くなった場所によって遺体の搬送方法はどう変わってくるのか。
・故人を自宅で安置するのに必要なものは。
・火葬場の予約は個人でも可能なのか。
・すべてを個人で進めるのではなく、一部を業者に依頼するには?など。

 DIYでお葬式を行うことにハードルがある方、葬儀にまつわる知識を得たい方に向けて、プロが教える知識も掲載しています。それらを活用すれば、葬儀社の言いなりにならない、納得のいく心のこもったお葬式を行えるはずです。

【出版社からのコメント】

「終活」という言葉が一般的になってきてはいるものの、実際の葬儀に関する知識と経験を持っている人は多くないはずです。お通夜や告別式に参列したことはあっても、自らが主催者となった経験は少なく、知識を得る機会もないというのが現実でしょう。

 年齢を重ねるということは、死が近くなるということでもあります。

 身近な人の死に直面したとき…平静ではいられなくなり、葬儀社などの言いなりに葬儀を進めてしまい、高額な費用を見て後悔した方もいることでしょう。
本書は、そういった方々の直面する問題や不安を解消し、葬儀社と交渉するときに困らないためのノウハウを豊富に掲載しています。また、あなた主導で廉価で心のこもったお葬式を行うために必要な知識をイラストやチャートなどでわかりやすく示したハンドブックとなっています。

【著者略歴】

松本祐貴(まつもと・ゆうき)

1977年、大阪府生まれ。ライター&フリー編集者。雑誌記者、出版社勤務を経て、雑誌、ムックなどに寄稿する。テーマは旅、サブカル、趣味系が多い。著書『泥酔夫婦世界一周』(オークラ出版)。

文=松本祐貴

1977年、大阪府生まれ。フリー編集者&ライター。雑誌記者、出版社勤務を経て、雑誌、ムックなどに寄稿する。テーマは旅、サブカル、趣味系が多い。著書『泥酔夫婦世界一周』(オークラ出版)『DIY葬儀ハンドブック』(駒草出版)。新刊に編集として関わった『これからの時代を生き抜くための生物学入門』(辰巳出版)五箇公一著。
・ ブログ「~世界一周~ 旅の柄」 http://tabinogara.blogspot.jp/

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