日本の漁業衰退は「アノ農薬」のせいだと英紙が結論! やはりモンサント絡み… EUは全面禁止したのに!
■世界的な汚染
これらの農薬は宍道湖だけではなく、ヨーロッパでも生態系に壊滅的な影響を出している。 環境関係メディアの「EcoWatch」は、ネオニコチノイド系農薬は、ミツバチの精子数を減らし、寿命を短くすることでミツバチの個体数減少にも関連し、また蝶の個体数の減少に直結する悪影響も及ぼしていると報じている。
そしてこの農薬散布によって、カゲロウ、トンボ、カタツムリの生態系も崩壊しているという。9月に「サイエンス」に発表された研究では、ネオニコチノイド使用と鳥の激減との関連も明らかにされた。
「ネオニコチノイドは現在、世界的に最も広く使用されている殺虫剤であるため、この事態は世界中で起こる可能性が高い」とガーディアン紙は報じている。そんな中EUは2018年、それらの農薬や殺虫剤を屋外全域で使用禁止とした。
英国に拠点を置く自然保護慈善団体の「Buglife」のマット・シャードロウ氏は、「これらの昆虫の全滅と、魚へのドミノ倒し的悪影響は、ネオニコチノイドの恐ろしい効果の証拠です」と述べる。そして「この報道が、アジア各国への呼びかけとなり、彼らが水田への化学物質散布を迅速に禁止するように望みます」と呼びかけている。
またシャードロウ氏は「英国東部の河川のネオニコチノイドのレベルが、宍道湖の研究で報告された記録と酷似していることを非常に憂慮している」と述べている。
■虫も魚も鳥もいない未来
2018年にモンサントを買収したドイツのバイエル社は、ネオニコチノイド系殺虫剤の代表的なメーカーである。
バイエル社のスポークスマンは、ネオニコチノイドの使用と漁獲量の減少との関連は明確でなく、他にも物理的および化学的な変化の影響を受ける可能性があると反論し、ネオニコチノイドの害を認めていない。
1962年にレイチェル・カーソンの著書『サイレント・スプリング(沈黙の春)』(日本語版、新潮文庫)が出版された。これは環境科学について書かれベストセラーになった本だが、この中で著者は、農業用殺虫剤が自然に及ぼす壊滅的な影響や、人間が自然をコントロールしようとする愚かさについて警鐘を鳴らしている。
この本が書かれたのは60年近く前だが、カーソンの言葉は、今日の日本の環境を不気味なほど予言している。カーソンは本の中で、世界から小さな生物たちが、滅亡してしまう未来を描いてみせた。はたして私たちの望む未来は、虫も魚も鳥もいない沈黙の場所なのだろうか。
参考:「Sott.net」、「The Guardian」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊日本の漁業衰退は「アノ農薬」のせいだと英紙が結論! やはりモンサント絡み… EUは全面禁止したのに!のページです。農薬、三橋ココ、モンサント、漁業、宍道湖、イミダクロプリド、ネオニコチノイド、バイエル社などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで