不平不満を言いまくると「脳が物理的に変わる」と科学的に判明! 愚痴を言うだけで「深刻なリスク」
■“ネガティブ脳”を“ポジティブ脳”に作り変えるには
ではどうすればよいのか。安心していいのは脳の神経可塑性によって“ネガティブ脳”もまた作り変えられることにある。
“ネガティブ脳”をニュートラルな脳に作り変え、さらに“ポジティブ脳”にするにはどうすればよいのか。オルタナティブ系メディア「Collective Evolution」の記事によれば、まず最初のステップとして自分が普段どのくらい不平不満を口にしたり感じたりしているのかを自覚することから始まるということだ。この自覚なしに、染みついたネガティブ思考を取り除くことはできないという。
しかし長年の習慣からある種無意識的に不平不満を口にし、ネガティブ思考をめぐらせているケースもあるだろう。特に勤務時間中などは自分で自分のネガティブさを自覚するのは困難なことかもしれない。
そこで“不平不満リストバンド”というアイディアが登場している。
このリストバンドは米ミズーリ州カンザスシティの牧師が始めてその後世界的なムーブメントとなった「不平撲滅運動(No Complaints Campaign)」で使われるもので、「不平不満を言わない(No Complaints)」という文言などがプリントされた緩いリストバンドを普段から手首にはめておき、自分が不平不満を口にしたりネガティブな考えが浮かんだことを自覚した時、このリストバンドを外してもう一方の手に付け替えることを課すのである。
このリストバンドをつけることで日常生活の中でいかに不平不満を口にしているのかが自覚できる。家族、友人、同僚にこの運動へのチャレンジを知らせておくことも重要で、自分で気づかなかった何気ない不平不満を周囲から指摘してもらうことができる。そして目指すゴールはこのリストバンドを付け替える必要がなくなった一日がやって来ることであり、さらに一定期間バンドを付け替えなかった日が続くことである。
ではこうして自分のネガティブさを自覚した次には何をしたらよいのだろうか。
米ノースカロライナ大学チャペルヒル校の心理学者、バーバラ・フレデリックソン教授は、ニュートラルになった脳を“ポジティブ脳”へと作り変える手段としてマインドフルネス瞑想を推奨している。
フレデリックソン教授の研究チームが3カ月を費やした研究で、毎日瞑想する人はそうでない人よりもポジティブな感情や高揚感を多く感じていることを突き止めている。
「毎日瞑想をしている人は、精神的充実、人生の目的、社会的支援を見いだし、病気の症状を改善し続けています」(フレデリックソン教授)
マインドフルネス瞑想について、わかりやすく解説されているウェブサイトやブログ、動画などは最近ではいくつもある。そうしたリソースを活用し1日15分から20分の瞑想を続けることで脳を作り変え、人生全体をも好転させることができるということだ。気になる向きは試してみてもよいのだろう。
参考:「Collective Evolution」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊不平不満を言いまくると「脳が物理的に変わる」と科学的に判明! 愚痴を言うだけで「深刻なリスク」のページです。瞑想、神経可塑性、脳、仲田しんじ、マインドフルネス、能力開発、不平撲滅運動、リストバンドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで