「時間は幻想。過去・現在・未来はすべて同時に起きている」時の概念が覆る研究成果が続々! そのうち“時間逆行”も始まる!?
■「過去、現在、未来のすべてがすでにそこにある」
なぜ、私たちは時間は、未来に向かって矢のように前に流れていると解釈しているのか、この難問について科学者たちにその理由を問いかけると、いくつもの意外な説明が返ってくる。
たとえば、ビッグバンの逆転現象が起きるとする「ビッグクランチ(big crunch)」理論の支持者の中には、宇宙が膨張を止めて収縮し始めると、時間が逆行するのだと説明している専門家もいる。
また、時間は単なる人間の側の創作物であると結論づける科学者もいる。
時間は存在しないと考える「ブロック宇宙論(block-universe)」も有望な理論と見なされていて、過去、現在、未来という連続性のある時間の概念は存在せず、今この「瞬間」に、過去・現在・未来が等しく同時に存在しているのだと説明している。
さらにアインシュタインの相対性理論の裏付けとなる理論では、時間と空間を分けずに時間と3次元空間が混然一体となった4次元時空としてとらえたほうがうまく説明できるとしている。時間と空間は4次元時空の一部であり、発生したすべての現象が4次元時空の中でそれぞれ独自の座標を持っているとされ、過去も現在も未来も4次元時空のどこかに存在することになる。
米・マサチューセッツ工科大学の物理学者、マックス・テグマーク氏は、天文学系メディア「space.com」に「物事の変化は幻想である」と話している。
「私たちのこの現実を、時間の経過とともに現象が起きる3次元の場所か、あるいは何も起こらない4次元時空の場所(ブロック宇宙論)として表現することができます。もし後者だった場合、物事の変化は幻想です。変化するものなど何もなく、過去、現在、未来のすべてがすでに”そこ”にあります」(マックス・テグマーク氏)
たとえば実力伯仲の好カードが組まれたスポーツの試合は最後まで何が起きるかわからないが、ブロック宇宙論の観点に立てば、試合結果はすでに決まっていて、それを知らないだけであり、実は同時に存在していることになる。
「私たちは、過去はすでに起こり、未来はまだ存在しておらず、物事は変化しているという幻想を常に持っています。しかし、その認識は脳の働きによるものです。過去があったと感じる唯一の理由は、脳に記憶があるからというだけのことです」(マックス・テグマーク氏)
裏を返せば、一度体験して記憶したものが“過去”に感じられ、まだ体験していないことを“未来”だと我々は思い込んでいることになる。体験したのかどうかが問題なのであって、時間という概念は実は必要ないのだ。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「時間は幻想。過去・現在・未来はすべて同時に起きている」時の概念が覆る研究成果が続々! そのうち“時間逆行”も始まる!?のページです。脳、時間、仲田しんじ、認知科学、相対性理論、理論物理学、ブロック宇宙論、ビッグクランチなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで