「樹海で人類滅亡を待つ人々」「死体の前で食事」青木ヶ原樹海の達人が“最恐の人怖話や遺体エピソード”を暴露!
「それでは小平さんが2019年に見つけた新作を見ていきましょう」
と、まるで新発売のゲームを紹介するようなテンションでプレゼンをはじめた。少し拍子抜けしたような気持ちになったが、表示されたのは今までに見たことがない生々しい写真だった。
樹の下に座り込むようにして亡くなっている男性。キャップを被り、青い化学繊維の服を着ている。顔はミイラのようになっている。
「夏場に亡くなると一気に腐ってすぐに骨になってしまうんですが、冬場に亡くなると、一旦凍ってミイラのような状態になるんです」
と解説が入った。動物にかじられたらしく耳のあたりには穴が空いていて、そこからは白い顎の骨が見えた。重い緑色の物体が溶け出ていて(脳みそなのだろうか?)大量のウジがわいていた。手はミイラ化して干物のような質感になっており、足は動物にかじられて骨が剥き出しになっていた。
ゾンビ映画などでは見飽きるほど登場する人の死体だが、本物を見る機会は滅多にない。ただ、本物だから極端にグロテスクかというとそんなことはない。むしろ、映画に登場する死体の方がエグい造形をしている。
本物は、ある意味淡白だった。死体が特別なものではなく、実に当たり前のものだと思い知らされる。
写真で見てもそうなのだから、実物を見たらよりそう思うだろう。グロテスクさより、そのリアルの方が精神的にキツい。
その後は小平氏が今年見つけたいくつかの死体、小平氏が10年以上の探索で見つけた死体、村田氏が見つけた死体、と順を追って見ていった。
小平は最初の頃の写真は、性能の悪い携帯電話で撮っているためあまり画質が良くない。時間が経つにつれ、ガジェットが進化して画質が良くなっていく。それだけでもとても長い時間、樹海に潜りつづけてきたのがわかる。
そして最近では動画を回しており、徐々にに遺体に近づいていく臨場感のあるシーンも拝見することができた。
歯の治療痕が印象的な苔むして緑色になった頭蓋骨。まだ温もりすら残っているような亡くなって間もない遺体、腐って目や鼻から液体を垂れ流す遺体。そして彼らにうわんうわんとたかるハエたち……。
映像を見つめる観客たちは、表面上は静かなのだが、その視線には熱気がこもっていた。
最後に、
「しばらくはやりませんけど、またいつか開催したいのでよろしくお願いします」
としめてイベントは終わった。
『ゲンバシュギ第29回 樹海のゲンバ ~青木ヶ原樹海ダークツーリズム~』。現在の衛生博覧会ともいえるイベントだったと思う。
またの開催を心より期待したい。
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2024.10.02 20:00心霊「樹海で人類滅亡を待つ人々」「死体の前で食事」青木ヶ原樹海の達人が“最恐の人怖話や遺体エピソード”を暴露!のページです。村田らむ、青木ヶ原樹海、樹海のKさんなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで