「肺にはがん細胞を取り除く不思議な能力がある」大学研究で判明! 肺の潜在能力がヤバイ…禁煙の効果も!
しかしがんを発症する前に喫煙をやめた後、“倉庫”に蓄えられていた細胞が次々とやってきて、損傷した細胞を追い出して“席替え”していくのだという。禁煙に成功した元喫煙者の最大40%の細胞は、喫煙したことがない人の細胞と同等のコンディションになったということだ。
■禁煙で開花する肺の“魔法の力”
「我々はこの発見に対して全く準備ができていませんでした。まるで“魔法”のように気道の内壁で入れ替わる細胞の集団があります。注目すべきことの1つは、40年間におよぶ喫煙後に禁煙した者でも、完全に無傷の細胞が再生されたことです」と研究チームのピーター・キャンベル博士は語る。
今回の研究で、肺には喫煙に起因する発がん性の突然変異を健康な細胞に置き換えるという“魔法の力”があることが突き止められた。しかもこの“魔法の力”は、喫煙歴に関わりなく禁煙すればすくさま発動するのである。禁煙を決意するのに遅すぎるということはないのだ。
イギリスの年間4万7000件の肺がん症例の約72%が喫煙によるものであることが示唆されている。「王立がん研究基金(Cancer Research UK)」の統計によると、この病気はすべてのがんによる死亡のほぼ21%を占めている。
「禁煙する人は、タバコに関連する肺細胞の損傷を防ぎ、既存の損傷細胞と健康な細胞のバランスを取るという、2倍の恩恵を受ける可能性があり、禁煙の動機をきわめて高めてくれます」と王立がん研究基金の研究者、レイチェル・オーリット氏は語る。
我々の肺は考えられている以上に旺盛な生命力に満ちているようだ。たとえ長らく喫煙者であったとしても、健康であるうちに禁煙してみれば、人生の後半戦がうまくいくのかもしれない。
参考:「Daily Mail」、「BBC」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「肺にはがん細胞を取り除く不思議な能力がある」大学研究で判明! 肺の潜在能力がヤバイ…禁煙の効果も!のページです。健康、タバコ、がん、肺、禁煙、仲田しんじ、喫煙、細胞、煙草などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで