すべての犬は超能力を持っていると判明! 米軍のサイキックドッグも実在…「超心理学の父」ライン博士の“ESP極秘実験”とは?
■米陸軍から協力を要請されたESP実験とは
こうしてライン博士の協力を得た米陸軍は、1952年1月にイヌの“ESP”を検証するプロジェクトを発足させた。具体的には軍用犬がその“ESP”で地雷をいち早く見つけることができるのかどうか、繰り返し実験を行い検証したのである。
バージニア州フェアファックスのフォート・ベルヴォアール基地を拠点にしたプロジェクトで、2匹のジャーマンシェパード、テッシーとビニーが実験に参加した。
実験はカリフォルニアの静かなビーチで行われた。砂浜の各所にさまざまな深さでダミーの地雷が埋められ、掘った跡が残らないように地表はならされた。この作業が終わるまでテッシーとビニーは軍用トラックの中に隔離されていて作業の様子を見ることはできなかった。
基地を離れ開放的なビーチにやってきたイヌたちは明らかにうれしそうであったということだが、砂浜に解き放たれた彼らはいともたやすく地雷を次々に発見していったのだった。やはりイヌにはある種の“ESP”があることになる。
プロジェクトチームは実験の結果に感銘を受けた。そして地雷を発見されにくくして実験を続けた。砂浜のさらに深い地点に埋めるのはもちろんのこと、水深2メートルまでの海中にも地雷を設置した。
実験をハードモードにしても、テッシーとビニーは競い合うようにして次々と地雷を発見した。海中の地雷は潜水して目視で発見し、水面に浮上すると吠えて人間たちに知らせたという。
「ESPを使わずしてイヌが水中の地雷を見つけることができる方法は、少なくともこれまでに報告されていません」とライン博士は説明している。つまりこれはイヌのESPなのだ。
その後も実験は続けられ、実際の戦場に近い設定でも行われた。テッシーとビニーは嬉々として実験に参加したのだが、もちろんその重要な目的を最後まで理解することはなかっただろう。
軍用犬のESP実験はなかなかほほえましいものだったのかもしれないが、戦地に駆り出された軍用犬には数々の悲劇もある。一説ではベトナム戦争に従軍した米軍の軍用犬4000匹のうち、本国に帰還したのはわずか200匹足らずであったというデータも残されている。イヌのESPが戦場で活躍することのない世界の到来を願うばかりだ。
参考:「Mysterious Universe」、ほか
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