手洗いも意味なし!? 福島第一原発元作業員の死体写真家が「新型コロナ対策の核心」を暴露! 汚染物質が体に付着する場合、ほとんどが●●だった!

――死体写真家で元福島第一原発作業員の釣崎清隆が寄稿!

 新型コロナウイルスのパンデミックで世界が「ステイホーム」する中、武漢発の興味深い論文が発表された。

 4月10日に発表されたその最新の研究は、武漢のCOVID-19病棟内における環境汚染の調査に基づいており、新型コロナウイルスの主要な感染ルートを飛沫と濃厚接触としながら、汚染されたコンピューターのマウスや手すり、ドアノブなど媒介物を通じた感染の危険を啓発している。

画像は「Pixabay」より引用

 調査結果の中でも注目されるのは、病棟内床表面の汚染度の高さだ。集中治療室の床は陽性率70パーセントに上り、ウイルスの密度はマウスの倍以上である。

 そして、集中治療室や一般COVID-19病棟で働く医療従事者の靴底を調査したところ、サンプルの半分から陽性反応が出たというのだ。

釣崎清隆が自らの目で見た原子力戦争最前線『原子力戦争の犬たち 福島第一原発戦記』(東京キララ社)

 実に私としては、何を今さら、である。「最新の研究」もなにも、靴が汚染物質の有力な運び屋であることは福島第一原発で作業経験がある者には常識である。作業エリアを出る作業員が防護装備を脱ぎ、下着姿で線量検査を受ける際に汚染が検出されるとすれば、ほとんどの場合が足の裏である。

 果たして武漢の集中治療室では、福島第一原発の最前線において必須装備でもある靴カバーを着用していなかったのだろうか。それとも出入域の際に脱着しなかったのだろうか。

 私は福島第一原発においてしばらく車両サーベイ(構外へ出る車両、運転手の線量を計測、除染する部署)に所属していたが、その経験から言えば、車両の汚染箇所はルーフではなく圧倒的にタイヤだった。車内ではフロアマット、運転手の身体サーベイをすれば汚染は決まって靴底だった。

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