【ガチ】オカルトの実践が招く精神疾患の実態! 著名心理学者が警告、3つのやばい症例報告も=ロシア

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画像は「getty images」より

 20世紀末まで、ロシアでは、精神医学に対して懐疑の目が向けられていた。たとえば「統合失調症」は、すべて悪霊の仕業と判断されていたのだ。しかし、現在では心理学など科学的評価が導入されて、広く受容されている。多くの教会関係者も、精神的な疾患の原因に対しては、まず生理学的・医学的に対処すべきだと考え、キリスト教的「罪」とこれら精神の病は無関係だとしている。ところがそうでない場合もあるという……。

――いまロシアで何が起きているのでしょうか。

(神ノ國ヲ) 2019年12月、エカテリンブルグで「悪魔を祓うために、9歳の息子に口枷をはめて拘束し、鞭で何度も打ち倒して殺害した父親」の裁判が開かれました。母親はベラルーシへの国外逃亡を企てましたが、近所の公園で遺体発見となりました。容疑者の父親は、異端的カルト『キリストの従者』のメンバーであり、息子を「復活」させようとしていたようです。ロシアでは現在でも、このような「悪魔憑き」がらみの事件が多発しています。

2019年当時の報道

――「悪魔憑き」は、医学的には精神疾患とも言われますが?

(神ノ國ヲ) 「オカルトと精神疾患」では、ロシアの心理学者ディミトリ・セメニク氏がかなり有名です。ディミトリ氏は、科学者でもあり、正教会の信者でもある人物で、最近興味深い調査結果を発表しています。彼によると、反オカルト・サイト(www.zagovor.ru)と、自殺予防サイト(www.pobedish.ru)へ寄せられた症例から、ある仮説が導かれるというのです。その仮説は後述しますが、まずは毎月約60万ビューを稼ぐ「反オカルト」サイトに寄せられる相談の一部を少し訳して、ご紹介しましょう。一読頂ければすぐに分かりますが、すべて本物の「オカルト」としか思えない案件ばかりなのです。

・事例1
 嘘のような話ですが、14歳の頃、私に超能力が発現しました。ナイーヴな十代ですから、両親の友人夫妻に、彼らの間にある「真実」を伝えたのです。その後、夫妻の間でフライパンと怒号が飛び交う大喧嘩が起こり、最終的に妻は夫の不倫の証拠を発見しました。当時の私は虚栄心と驕りに満ちていて、自分を誰よりも力強い優れた存在だと感じていました。「千里眼」という超能力、また「予言」の力は、敵意ある嫌いな人々を脅すのに十分でした。また同じように超能力に目覚めた人々の仲間にも迎えられました。しかし、30歳の今、私は恋にも愛にも恵まれず、内臓疾患、切除した胸部腫瘍などに苦しみながら、いま精神安定剤を欠かすことができません。(30歳、女性)

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