なぜ人類はまだ宇宙人と会えないのか、すごい仮説登場！ フェルミのパラドックス超えの「グレートフィルター」論とは？

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　現在の我々は、環境破壊の問題や大規模な地震や火山噴火、小惑星の衝突や全面核戦争のリスクなど、いくつかの不気味な“人類滅亡シナリオ”を拭い去ることはできない。ここから類推できる1つの可能性は、グレートフィルターは乗り越えることのできない壁であり、ほとんどの文明はグレートフィルターを乗り越える前に滅亡してしまっている可能性だ。

　今の地球のような文明はこれまでにも何度も生まれているのだが、グレートフィルターに阻まれて残念ながら滅亡していることになる。この銀河は実は死屍累々の墓場であったことになるのだ。地球を訪問できるレベルの技術を持ったエイリアンがいないのもこれでうまく説明できることになる。とすれば我々人類にもこの先には“滅亡シナリオ”が待っているのだろうか。

　そしてさらに厄介なのは、もしも今後の宇宙探査でなんらかの地球外生命体が見つかった場合、この“滅亡シナリオ”の妥当性が強化されてくることだ。一見誰もいそうにないこの銀河が死屍累々であることをも意味するからである。

　人類の悲願である地球外生命体の発見だが、もし発見してしまえば人類の未来は絶望的なものになるという、なんとも強烈なジレンマに我々は呪われてしまっているのかもしれない。今後も地球外生命体が発見されないことを願うばかりだ!?

参考：「Daily Grail」、ほか

文＝仲田しんじ

仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター　@nakata66shinji

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