宇宙人はブラックホールから大量のエネルギーを略奪している! 世界的物理学者の仮説を遂に証明「音波に奇妙な変化」

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画像は「The Independent」より

 今から約半世紀前、世界的物理学者ロジャー・ペンローズは、宇宙人がブラックホールからエネルギーを抽出する方法についての仮説を発表した。この仮説によると、ロケットのような物体をブラックホールに落とし、それを2つに分割した半分を回収することで、ブラックホールの自転によって生じた反動からエネルギーを得ることができるという。

 こうして得られるエネルギーは膨大で、世界全体の電力を賄うことさえできるとのことだ。しかし、その工学的メカニズムは相当な科学技術を持つ文明でないと不可能であるため、今まで実験による検証さえ不可能だとされてきた。

 1971年には、物理学者のヤコフ・ツェルドヴィッチが、回転する表面に捻じ曲げた光の波を当てることで、ペンローズの仮説を検証できると提案したが、この実験を行うには、光を当てる表面を1秒間に10億回転させる必要があり、ブラックホールそのものを使う実験よりはかなり現実的だが、それでも工学的に今も不可能である。

 そうした中、英紙「The Independent」(6月23日付)によると、英・グラスゴー大学の研究者らが、ついにペンローズの仮説を検証、その正しさを証明したというのだ。一体どんな実験を行ったのか?

 研究者らは、光ではなく音を使った実験モデルを考案。音波であれば、回転面の速度を実験可能なレベルまで落とすことができる。回転する発泡ディスクに向かって音の回転波をあて、発泡ディスクの背面に取り付けられた 2 つのマイクが、その音を拾った。すると、音波が発泡ディスクを通過することで、周波数が30 % 増幅することがわかった。これは回転ドップラー効果によるものと見られている。

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画像は「Big Think」より

 回転ドップラー効果は、救急車のサイレン音などで起こる通常のドップラー効果と似ているが、円形の空間に限定されたドップラー効果のことを言うそうだ。

 論文執筆者のマリオン・クローム氏によると、ねじ曲げられた音波が当たる表面が十分に速く回転している場合、音の周波数が奇妙な動きをするという。正の周波数から負の周波数に変化し、回転する表面からエネルギーを盗むことができるというのだ。

 ブラックホールでも同様の現象が起こるとすれば、ペンローズが言うように、宇宙人がエネルギーをブラックホールから得ている可能性はありそうだ。事実、ブラックホールに宇宙人がいると考える科学者もおり、ロシア科学アカデミーの宇宙学者ヴャチェスラフ・ドクチャーエフ博士は2011年の論文で、回転するブラックホール内部に安定的で規則的な周回軌道が存在していることを突き止め、この軌道上に宇宙人がいる可能性を指摘している。

 どうやら宇宙の理解と宇宙人の理解は意外な接点を持っているようだ。今後、ブラックホールの解明が、宇宙人探査において重要になってくるかもしれない。

 

参考:「The Independent」、ほか

編集部

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