育った環境は人間に“遺伝子レベル”で影響を及ぼすと判明
育った環境は人間に“遺伝子レベル”で影響を及ぼすと判明! 「エピゲノム」に深刻すぎる格差(最新研究)
幼少期にどのような環境で育ったかが、その後の心身の健康を大きく左右するという。最新の研究では、幼少期の成育環境が遺伝子レベルの影響を及ぼすことが示唆されている。
■幼少期の成育環境でゲノムの機能が変化
知育の発達においては、生まれ持った知能や才能も重要だが、周囲の環境が及ぼす影響も大きい。最新の研究で環境がもたらす影響はエピジェネティックなレベルでの変化をもたらすというから無視できない。
米・デューク大学、キングス・カレッジ・ロンドンをはじめとする合同研究チームが2020年6月に「JAMA Network Open」で発表した研究では、今日の人々の健康格差は幼少期の生育環境に起因するものであることを指摘している。そして貧しい環境が遺伝子レベルの変化をもたらすと説明しているのだ。

誤解がないようにしたいのは、育った環境によって遺伝子が書き換わるということではない。
エピジェネティクス(epigenetics)は、遺伝子をオンまたはオフにする“スイッチ”のことで、例えばたいていの個体は思春期の期間はホルモン産生を増加させる遺伝子がオンになり、一定期間、身体に影響を及ぼす。そしてこのプロセスが記録されたものがエピゲノム(epigenome)で、エピゲノムの長期的な働きにより、ゲノムの機能が変化する可能性があるのだ。
そして研究チームは、経済的貧困、肉体的不健康、社会的断絶、そして危険にさらされている地域社会で育った子どもたちは、彼らのエピゲノムにおいて、そうでない清潔で安全で富裕な環境で育った者との違いが生じていることを突き止めた。
エピゲノムは、DNAの一部分に付着することで遺伝子の活性を変化させることができるタンパク質と化合物で構成されている。遺伝子をオンにして特定のタンパク質を生成することも、オフにして生成させないこともできる。

これらのタンパク質は我々の身体で重要な役割を果たしており、組織や臓器の構成、機能、調節に必要である。オフにしていた遺伝子をオンにすると、がん性の腫瘍を成長させたりもするのだが、 しかしオフにしたことで骨の成長を妨げるなどの、正常な発達を妨げることもあり一概にその善し悪しはつけがたい。しかしながら幼少期の貧しく危険な成育環境はエピゲノムを変化させ健康リスクを高めるほうへと促すものであることが今回の研究でわかったことになる。
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