臨死体験で地獄に行った男が見た“とてつもなく恐ろしい光景”とは!? 「彼らは叫び、出血していた」

臨死体験で地獄に行った男が見たとてつもなく恐ろしい光景とは!? 「彼らは叫び、出血していた」の画像3
「Express」の記事より

■死後の世界はDMTによる幻覚なのか

 この興味深い臨死体験でマイケル氏は神は確かに存在し、来世も存在することを確信したという。人生を考え直す意味でも実に貴重な臨死体験になったのだろう。

 しかし多くの医療の専門家は、マイケル氏のビジョンは自然現象として説明できるとしている。

 臨死体験は、多くの場合、似通ったビジョン、音、体外離脱体験によって特徴づけられる。マンチェスターメトロポリタン大学のニール・ダグナル氏とケン・ドリンクウォーター氏によると、こうした臨死体験を説明するものはいくつもあるという。

 よく言われる説明としては、NDEはダメージの瞬間に精神活性化学物質であるジメチルトリプタミン(DMT)が脳から分泌されることによって引き起こされているという説がある。DMTは天然の幻覚剤ともいわれ、ある種のヒキガエル、ほ乳類のほかにもヒトの脳細胞からも生成される。この天然の幻覚剤によって幻の死後の世界を“目撃”しているというのだ。

 ほかにも、ダメージによって血流が阻害され脳内の酸素が欠乏することで、同様の幻覚効果がある可能性も示唆されている。

 学術系ウェブメディア「The Conversation」の記事で研究者たちは「現在、臨死体験が発生する理由についての明確な説明はありません」と言及している。

臨死体験で地獄に行った男が見たとてつもなく恐ろしい光景とは!? 「彼らは叫び、出血していた」の画像4
「The Conversation」の記事より

「しかし、進行中の研究はこの謎めいた現象を理解しようと努力しています。超常現象なのかどうかにかかわらず、臨死体験は非常に重要です。臨死体験者は多くの人々に人生の意味、希望、目的を提供すると同時に、死を超越して生きるという人間の欲望を理解させてくれます」(記事より)

 死後の世界は実在するのか、それとも死の直前に見る幻覚なのか。この興味深い現象について今後の研究の進展と、新たな臨死体験談をチェックしていきたい。

参考:「Express」、「The Conversation」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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