「2020年のアメリカは暴力と激動の年」数学者が8年前に予言していた! 完全的中した恐怖の法則“暴力の50年サイクル”とは!?
新型コロナウイルス、Black Lives Matterデモ…… 次々と大混乱に見舞われているアメリカだが、実は2020年がアメリカにとって激動の年になることは、2012年時点ですでに予想されていたことが明らかになった。
科学ニュース「Live Science」(7月20日付)によると、米コネチカット大学の生態学者兼進化生物学者兼数学者のピーター・ターチン氏が、2012年に学術誌「ジャーナル・オブ・ピース・リサーチ」に発表した論文で、1780年から2010年までの米国における暴動、リンチ、テロなどの政治的暴力を分析した結果、平和の後に暴力が増加するという200〜300年周期の長期的な傾向と、約50年ごとに繰り返されているように見える暴力のサイクルを発見。1870年、1920年、1970年頃に暴力活動がピークを迎えており、その次の50年後が2020年だと予想されていたのだ。
・Mathematician predicted violent upheaval in 2020 all the way back in 2012(Live Science)
ターチン氏によると、この50年サイクルは米国だけでなく、あらゆる国で歴史的に見られるとのことだが、同論文が発表されて以来、50年サイクルが本当に存在するのかどうか、また暴力のサイクルの理由は何なのかについて議論されてきた。
ニューヨーク市立大学の科学哲学者マッシモ・ピグリウッチ氏は、激動と暴力の周期性について、たった230年の米国の歴史だけで確実な結論を出すには不十分であると指摘。実際に、1870年の50年前である1820年には大きな激動はなく、50年サイクルが絶対ではないことを示している。
ただ、ターチン氏は50年サイクルの是非はともかく、現実問題として現在の社会は激動の10年を迎える状況にあると述べている。
「大多数の人口の生活水準の低下、エリート内の競争激化、紛争など、暴力的な激動の可能性がますます高まっている傾向の観察を通して予測が立てられました」(ターチン氏)
米ヴァージニア州ジョージ・メイソン大学の社会学者ジャック・ゴールドストーン氏も、2020年代は後から振り返った時に「激動の20年代」と呼ばれるようになるかもしれないと指摘している。ゴールドストーン氏によると、「今年起こった新型コロナウイルスのパンデミックと警察による黒人への残虐行為が、近年上昇していた暴力への圧力を解き放つための引き金として作用した」という。そして、富の不平等、教育の不平等、医療の不平等といった根本的な問題が解決されない限り、暴力活動は20年代後半から30年代初頭にかけて悪化していくとのことだ。
ゴールドストーン氏の見方では、50年サイクルは歴史の運命によって引き起こされるというわけではなく、時間とともに噴出する課題に対する社会の反応が引き起こすものだという。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「2020年のアメリカは暴力と激動の年」数学者が8年前に予言していた! 完全的中した恐怖の法則“暴力の50年サイクル”とは!?のページです。米国、格差、暴力、大統領選挙、2020年、数学者などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで