トランプの陰謀論をケロッピー前田が徹底検証! ヒラリーの私用メール問題がトランプを勝たせた!?
「ロック・ハー・アップ! ロック・ハー・アップ!」
2016年7月18日からの4日間、アメリカ共和党の党大会では「ロック・ハー・アップ(彼女を投獄しろ)」という党員7000人の怒号の大合唱が会場中に響いた。この大会で、ドナルド・トランプ候補が共和党代表に指名され、大統領選に挑むことが決定した。
20日の演説では、マイケル・フリンが登壇し、ヒラリーは私用メール問題でいますぐ投獄されるべきで、大統領選挙からも辞退して欲しいと熱弁をふるっている。
トランプ大統領誕生ののち、マイケル・フリンはヒラリー陣営が仕掛けたロシアゲートの標的にされ、FBIに対する偽証罪で起訴されることになるのは皮肉である。
同年7月25日から4日間、民主党党大会が予定されていた。それに先立つ22日、匿名リークサイトのウィキリークスは民主党全国委員会(DNC)から流出した2万通のメールをリークした。そのメールから、ヒラリー陣営が民主党指名候補のライバルとなっていたバーニー・サンダースにあらゆる妨害工作を行っていたことが明らかとなった。
民主党の党大会前日の24日、ヒラリー陣営の中心的存在で民主党全国委員会会長のデビー・ワッシャーマン・シュルツが党大会後に辞任することを発表した。その辞任は流出したメールの内容が本当であることを認めるようなもので、サンダース支持者たちの激しい抗議行動に展開した。それでも、民主党党大会で最終的に指名を獲得したのはヒラリー・クリントンであった。
二大政党の指名候補が揃ったところで、2016年の大統領選挙は、連日のようにネットを炎上させる大スキャンダルとなっていく。そこでも大きな役割を果たしたのは、ウィキリークスである。
10月4日、ウィキリークスのジュリアン・アサンジは、11月8日の大統領選投票日までに一千万件ものヒラリー関連のメールを公開すると宣言した。そして、10月8日からはヒラリーの選挙対策委員長のジョン・ポデスタの大量のメールが次々に公開された。
その中で注目を集めたのが、ヒラリーが国務長官退任後に行ったゴールドマン・サックスなどでの非公開講演の内容だった。そこでヒラリーはウォール街の富裕層を賞賛し、情報漏洩や政治操作を約束するなど、明らかに今回の大統領選挙の公約に反する行動をとってきたことが批判の的となった。さらにこのような講演であるときにはヒラリーは22万5000ドル(約2400万円)もの報酬を受け取っていた。そして、彼女は同様の講演会を富裕層相手に頻発に行っており、そのたびに高額な講演料を得ており、クリントン夫妻は膨大な資産を貯め込み、彼ら自身も億万長者となったのだ。
ウィキリークスのリークに対して、ヒラリー陣営はロシア諜報部による陰謀であり、捏造&改ざんされたメールが公開されていると主張した。これがのちにロシアゲートへと発展することになる。
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2024.10.02 20:00心霊トランプの陰謀論をケロッピー前田が徹底検証! ヒラリーの私用メール問題がトランプを勝たせた!?のページです。ヒラリー・クリントン、陰謀論、ケロッピー前田、ドナルド・トランプ大統領、新型コロナウイルスの時代、2016年米大統領選などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで