トランプの陰謀論をケロッピー前田が徹底検証! ヒラリーの私用メール問題がトランプを勝たせた!?

 新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに、いまや世界が大混乱。そんななかでもアメリカは感染者数死者ともに世界ダントツ首位(感染者数420万人超、死者数14万人超/2020年7月27日現在)で、これからどうなってしまうのか、まったく予想がつかない。今年11月にはトランプ再選を占う、アメリカ大統領選挙が控えている。どうなるアメリカ、どうなる世界!

 ケロッピー前田がカウンター視点で巷のニュースを相対化、いまを生き抜くためのヒントやアイディアをお届けしたい。合言葉はひとつ、ただひたすらに生き残れ!

 大好評だった「新型コロナウイルスの時代」の続編を今後数回にわたって連載する。

<過去の記事> 

・集中連載(2)

【第1回】ディープステートの正体
【第2回】2016年大統領選ヒラリーの私用メール

・集中連載(1)

【第1回】ビル・ゲイツの予言
【第2回】パンデミック演習「イベント201」
【第3回】武漢ウイルス研究所とは何か?
【第4回】「プランデミック」の賛否
【第5回】武漢フレンチコネクション
【対談編・前編】トランプが陰謀を挫いた
【対談編・後編】ディープステートvsトランプ

 

【集中連載(2)第3回】2016年大統領選トランプ勝利の背景

 2016年のアメリカ大統領選挙は大波乱だった。その原因はドナルド・トランプの暴言よりもヒラリー・クリントンの私用メール問題にあった。そして、メール問題こそ、トランプが「ディープステート」と呼ぶ闇の政府の存在を白日のもとに晒すこととなった。

 トランプがいうディープステートとは、CIA、NSA、FBIなどの米国諜報機関ネットワークによって極秘に執行されている闇の政府のことで、国民投票によって選ばれたアメリカ大統領であっても、最大2期8年間という限られた任期のなかでは刃向えるものではなかった。しかし、トランプは大統領選挙に立候補を決意したときから、ヒラリーの私用メール問題を攻撃対象とし、ついには大統領の座を勝ち取っている。

 唐突ながら、ここでひとつ、筆者が昨年に取材した貴重なレポートを紹介しておきたい。

 2019年9月14日、筆者はイタリアのヴェネチアにいた。2年に一度開催される国際芸術祭「ヴェネチア・ビエンナーレ」を訪れた際、その関連展示で、ヒラリー・クリントンの私用メールが“詩”の作品としてギャラリーで展示され、世界の大手メディアがこぞって報道していた。

 というのも、筆者がそのギャラリーを訪ねる3日前、ヒラリー・クリントン本人がヴェネチアのその展示会場を訪れ、自らの私用メールが展示されている様子を視察、本物を真似て再現された大統領執務室の椅子に腰掛けてみせたのだ。

 そこに展示されていたのは、詩人で美術家のケネス・ゴールドスミスによる《ヒラリー》という作品であった。

 展示空間は大きく2つに分かれ、スーパーマーケット「DESPAR」を見下ろす突き出たバルコニーに設置された大統領執務室を模した空間にはいつくものテーブルや椅子が置かれ、鑑賞者は私用メールの分厚い冊子を読むことができた。解説によれば、その私用メールはウィキリークスがネット公開しているものを素材とし、そこに公開されたものをすべてプリントアウトした約6万ページに及ぶものという。

 もうひとつの空間には、執務室と同様の大型の机の上に、うず高く私用メールのプリントアウトが積み上げられていた。

 これらの私用メールに書かれていた、リビアのカダフィ暗殺やイスラム過激派集団ISISを生み出した裏工作については前回詳しく書いている。

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