「太陽の内部に知的生命体が住んでいる可能性」物理学者が発表! 猛スピードで進化する“核生命体”が存在か!

 その別の形の生命の構成要素であるのがストリング(string)、またはN極かS極のどちらかだけを持つ理論上の磁石である単極子(monopole)である。ストリングも単極子も宇宙が生まれたビッグバン直後に生成された可能性がある理論上の存在で、まだ発見されていない。

 1988年に、チュドノフスキー氏と彼の同僚であるタフツ大学の理論物理学者、アレクサンダー・ビレンキン氏は、宇宙のストリングが恒星に捕獲される可能性があると予測した。恒星に捕らえられたストリングはネットワークを形成するまで引き伸ばされるという。

 そして今回の新しい研究によると、恒星で一連の対称性を破る相転移によって1つのモノポールビーズと2つのストリングの安定した構成を生成でき、化学結合された原子のように、1次元、2次元、さらには3次元の構造を形成することができるという。これは宇宙ネックレス(cosmic necklace)と呼ばれ、恒星の中で核融合エネルギーを利用して自己複製が可能となるというのである。驚くべきことだが、太陽の中で自己複製を繰り返す生命体が生息することが理論上あり得るのだ。

「太陽の内部に知的生命体が住んでいる可能性」物理学者が発表! 猛スピードで進化する核生命体が存在か!の画像2
宇宙ネックレス(左)とDNA(右) 「Center for Open Science」の記事より


■急速に進化した知的生命体である可能性も

 さらに驚くべきはこの生命体は単純なものであるにとどまらないというのだ。急速に進化を遂げて知性を発達させ、さらには“深刻”な知性をも獲得する可能性もあるというのだ。

「突然変異と自然淘汰によって進化する複雑さは、世代の数が増えると増加します。そのため、自己複製する核種の寿命が、多くの不安定な複合核オブジェクトの寿命と同じくらい短い場合、それらは急速に巨大な複雑さへと進化する可能性があります」とチュドノフスキー氏は説明する。

 このような我々とは根本的に異なった生命体がどのような外見をしているのかはまったくわからない。それは想像力を膨らませるための燃料になるともいえるが、彼らの存在を占うヒントがある。

 彼らは宿主となっている恒星のエネルギーの一部を利用して生存および繁殖するため、恒星モデルが説明できるよりも速く冷却されているように見える恒星は、研究者が「核生命(nuclear life)」と呼ぶこの生命体の宿主になっている可能性があるのだ。

 実際にいくつかのそのような星が観察されており、それらのわずかずつ早まっていく衰退はまだ謎である。「EPIC 249706694」のように不規則に暗くなっている星も、この可能性を探るのに適した場所になる可能性がある。研究者がこれらの星を核生物にリンクさせれば興味深い可能性が生まれるということだ。

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