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【大麻鼎談】医療用大麻使用で逮捕された末期がん患者を追った映画の裏側を暴露！高樹沙耶×石丸元章×吉岡敏朗「公平な大麻議論」

2020.09.29 14:00 文＝石丸元章

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高樹　福岡さんにもインスパイアーされていたんですね！　わたしもフリーダイイングがきっかけで環境問題に注視するようになり、興味を持ちました。

石丸　なるほど。ガテンが行きました。高樹さんも、自然農法をやられていましたよね。こじつ気味で申し訳ないのだけど――大麻・ヨーガ・自然農法は親和性が高いんですかね。

高樹　親和性というよりは突き詰めていくと摂理の中で生かされていることに気がついてしまう、エゴから調和へ、神と一つになるなんていう方もしていますがその神和性を追求するというか……。

吉岡　『麻てらす』シリーズを撮って感じたのは――大麻もヨガも自然農法も、同じようなものではないかということです。いずれも自然のものというか、本質的に似ているところがあるような気がするんです。

石丸　と、言うと？

吉岡　う～ん。言葉にするとむずかしいですが……ヨーガにしても、自然農法にしても、大麻にしても。本来的に人間の暮らしの営みにとって自然なものですよね。100年後の世界から見たら、その正しさがわかってくると思うんですよ。大麻取締法なんてものを作って人を逮捕していたなんて、おかしなことをやっていたということがわかる。

高樹　よくわかります。ただ、100年後では先過ぎる。数年後、「昔の人間はおかしなことをやっていた」ということが、この日本でもわかってくると私は考えています。

吉岡　そうですね。一人ひとりが、いま、自然に生きるためには何をしたらいいのかを考えることができれば、高樹さんの言うように、数年後には日本の社会は変わってくるかもしれません。そのために、どうすればいいのか？　私は映画が好きなので、映画を通して、メッセージを送っていきたいと考えています。

　後編へ続く――。

◎吉岡敏朗（よしおか・としろう）

1956年10月25日、島根県生まれ。映画監督。日本大学藝術学部映画学科卒業。さまざまなジャンルの映画、映像作品に携わり、300本超を制作、監督。主な作品に『飛龍山』（カルロビバリ映画祭優秀賞／ヴェネツィア映画祭招待／ツール映画祭シネクラブ賞）、『つ・む・ぐ～織人は風の道をゆく～』（インドネシア国際スピリチュアル映画祭佳作／リッチモンド国際映画祭佳作／ダラムサラ映画祭公式参加）、『麻てらす～よりひめ岩戸開き物語～』（ロンドンインディペンデント映画賞）などがある

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◎高樹沙耶（たかぎ・さや）
1963年8月21日、静岡県生まれ。元女優、元作詞家、石垣島のキャンピングロッジ「虹の豆」オーナー。1983年に主演映画『沙耶のいる透視図』で女優デビュー、映画＆ドラマシリーズ『相棒』ほか、数多くの作品に出演、人気を呼ぶ。著書に『贅沢な暮らし—衣食住が育む「心のラグジュアリー」』（エクスナレッジ）、『ホーリープラント聖なる暮らし』（明窓出版）ほか

Twitter: @ikuemiroku