ついにロシアで「キリスト」がガチ逮捕される! 知識人たちが魅了されたヴィッサリオン、最後の遺言教会…
シベリアで元交通警察官セルゲイ・トロップ、別名ヴィッサリオン(59歳)が、特殊作戦によって逮捕された――。
■ロシア当局がイエス・キリストを名乗るカルト指導者を逮捕
先月、4機のヘリコプターや数十台のバンを伴った重武装の軍隊が、シベリアのカルト・コミューンを急襲した。カルトで「キリスト」を自称する長い白髪とあごひげを生やしたヴィッサリオンは、覆面をした軍人に連行され、ヘリコプターに乗せられた。ヴィッサリオンの右腕として知られている、元ロックミュージシャンのヴァディム・レッドキンも、もう一人の側近ウラジミール・ヴェデルニコフとともに逮捕された。
この作戦には、ロシア連邦保安庁のエージェント、警察、その他複数の機関も関与したという。
ロシアの捜査委員会は、カルトが信者から金を強要し、彼らに精神的虐待をしたと主張。またヴィッサリオンは違法な宗教団体を組織したとし、彼を起訴すると述べた。ロシア当局が特殊作戦を行うほどの人物、ヴィッサリオンとはいったい何者なのだろうか?
この男は過去30年間、自分はイエスの生まれ変わりであると主張し、シベリアの奥地に拠点を置き、カルトを運営してきた。ヴィッサリオンことトロップは、1989年に交通警官の職を失い、ソビエト政権が崩壊し始めた時期に「目覚め」を経験したと信者に語っている。そして1991年、「最後の遺言教会(the Church of the Last Testament)」という名のカルトを設立した。
「最後の遺言教会」の数千人の信者が住むコミューンは、シベリア中部のクラスノヤルスク地方の人里離れた集落にある。このカルトに加わった人々の中には、ロシア全土から集まった高い教育を受けた者や、海外から巡礼してきた人々も含まれているという。
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