「日本学術会議の任命拒否」批判するべきはそこじゃない! (東大教授・三浦俊彦)
「日本学術会議の任命拒否」批判するべきはそこじゃない! 本当の問題は●●だ! (東大教授・三浦俊彦)

ハイパースカトロジスト(超糞便学者)としても知られる稀代の哲学者・三浦俊彦(東京大学教授)が、世の中の“ウンコな正論”を哲学的直観で分析する【超スカトロジスト時評】――
前例や既得権や不文律にとらわれず行政改革すると公言して発足した菅政権なのだから、このくらい予想しとけって話……なのかもしれませんが、そうはいっても驚きました。日本学術会議の任命拒否。
本来だったらマスコミで扱われるような話題ではないはずですが、菅政権批判に使えるとばかり野党が飛びつき、保守派がそれに応戦し、燃え広がったという伊藤詩織事件パターン。構造の類似性でいえば検察庁法改正案やあいちトリエンナーレでしょうか。
日本学術会議会員として105名推薦されたうち6名の学者が任命されなかったことについて、疑問や臆測が飛び交いました。「法解釈を変更したのか」「学問の自由の侵害では」「いつ誰が名簿から6名を除外したのか」といった基本的な疑問から、「日本学術会議は自ら学問の自由を否定していないか」「民営化すべきでは」「行革の対象にするのは論点ずらしでは」等々背景事情に至るまで、論点はさまざま。
私自身の意見から言うと、この任命拒否は菅政権が悪い。任命拒否は暴挙です。ただし、「どこが暴挙なのか」について、正しい批判がなされていない。批判者は的外れな苦情ばかり並べており、知能が疑われるほどだ。菅政権のやり口よりも、政権批判側の稚拙な追及ぶりの方が由々しき問題です。

論点1、2:違法性、任命手続き不備
まず、「違法だ」という批判。そういう批判をする時点で、批判派は信用性を失っています。違法性などないことは明白だから。憲法第十五条と日本学術会議法第七条によって、首相の任命拒否権は保障されています。日本学術会議法第三条をもとに「政府からの独立」を持ち出す批判者もいたようですが――いやいや、第三条を落ち着いて読みましょう。
第三条 日本学術会議は、独立して左の職務を行う。
一 科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ること。
二 科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させること。
日本学術会議の独立とは、「科学に関する」審議と研究についてです。会員の任用を含むメタ職務に関して統制を受けるのは当り前でしょう。
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