火星の衛星フォボスに本当に刺さっている「モノリス」の謎! 元宇宙飛行士バズ・オルドリンも怯え… やはり地球外文明か!?

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画像は「Wikipedia」より

 そもそもこのフォボスのモノリスは、まだ多くの科学的な検証を受けてはいない。小惑星衝突イベント中に形成された単なる破片であるとの見方もまた有力であるようだ。フォボスが時折小惑星の衝突に見舞われたという証拠は確かにあるのだ。フォボスが非常に小さいことを考えると、火星から飛ばされてきた小惑星の衝突破片である可能性も考えられるという。

 いくつかの計算によれば、フォボスの表面にある未固着の岩石の破片の100万に250以上が火星からのものであることが示唆されている。

 あるいはフォボスの固有の岩盤のレアな塊である可能性もあり、何らかの原因で地表を突き破って出てきたものであるかもしれないということだ。しかしながら、これほどまでに形が整った石板が自然の産物であるというのも、にわかには信じられないのだが……。

■火星の月、フォボスとダイモスの謎

 モノリスの“神秘性”は否定されているものの、ある惑星科学の視点によると、フォボスは既知の太陽系の中で最も神秘的な天体であるという。

 フォボスは火星を周回する2つの小さな衛星の1つで、もう1つはダイモスである。“彼ら”がどのようにしてそこにたどり着いたのかはまだはっきりしていない。

 どちらも小さくて不規則な形をしているため、ずっと前に火星の重力に引き寄せられた小惑星のように見える。しかし、この2つの衛星の衛星軌道は、引き寄せられた小惑星という考えと両立しないことも指摘されている。

 別の見解は、火星が数十億年前に合体したときに同じ材料からそれらが形成されたという説である。しかし、正確な天文学的測定によって、フォボスは典型的な火星の岩よりもはるかに低い密度であることが明らかになっている。

 3番目の説としては、火星はずっと前に大きな原始惑星で壊滅的な小惑星衝突の衝撃を受けたとする“ジャイアント・インパクト説”だ。この過程で2つの衛星が出来上がったとする説明である。

 ジャイアント・インパクト説は地球の月の形成においても採用されている考え方だが、しかし地球の月の大きさと比較すると、フォボスとダイモスはきわめて小さい。ジャイアント・インパクト説であれば普通に考えて火星ははるかに大きな衛星を得るはずである。

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